市民デジタル作品コンクール2009一般の部入賞作品の紹介
[2010年9月2日]

| 情報科学芸術大学院大学教授 | 入江 経一 |
| 岐阜経済大学経営学部教授 | 杉原 健一 |
| 株式会社シルバースタージャパン代表取締役 | 山本 成辰 |

「サンタと泥棒」動画
「サンタと泥棒」動画ファイル
| 作者(敬称略) | 藏成 徹 ・ 河野 佑三 |
|---|---|
| 作者コメント | サンタがいたとしたら、プレゼントを届けるということはひょっとするとかなり命がけのことなのではないかと思い、この作品を制作しました。二択によって画面が展開されていきます。サンタが仕事を最後までできるか…。ActionScriptを使い、ゲーム感覚の作品としました。 |
| 審査員講評 入江氏 | サンタが無事にプレゼントを届けられるかというゲーム仕立てのアニメーションで、ストーリー、シンプルな画面、キャラクターのデザインなどいずれも魅力があって、楽しい作品でした。動画や画像が多い中で数少ないインタラクティブ性のある作品である点も評価しました。 |
| 審査員講評 杉原氏 | ドアが複数あり、それを開くと思いがけない展開になっていく、というインタラクティブ性(受け身でなく双方向)のある点が良かったと思いました。今回のコンクールでは、この作品以外は見る人=受け身の作品でしたが、この作品は「ドアを開く」という見る側の行為に対してストーリ性のある展開が待ち受けていて、興味深く感じました。このような作品はプログラミングも必要なので、高く評価しました。 |
| 審査員講評 山本氏 | 全体的にデザインと色のバランスが良かったと思います。ただ、ゲーム感覚という意味で見る人に選択をせまったのであれば、もう少しストーリーに意外性があればなお良かったと思いました。 |

| 作者(敬称略) | 石橋 由麻 |
|---|---|
| 作者コメント | 物語からとびだした死神とドラゴンが、逃げ出した魂を追いかけているところです。 |
| 審査員講評 入江氏 | 古い本のページをバックにして、そこからファンタジーが生まれてくるというストーリーを感じさせる画面構成は、よく考えられています。描画はとても丁寧であり、作者の技術力が高いことを示しています。次は物語の1シーンだけでなく、その世界全体を表現するような作品にも挑戦してください。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 描くのが難しいドラゴンの絵を、うまく描いています。通常、2次元の描画ソフトウェアを用いて3次元的な立体感を対象物にもたせるのは大変ですが、うまく立体感をもたせています。我々は、映画やゲームで立体感のあるキャラクターやモンスター等の空想上の動物を目にしますが、なかなか、そうしたイメージを作成できないので、映画やゲームのコンテンツになってしまいます。しかし、個人でも、ある程度のイメージ作成ができることを教えてくれました。 |
| 審査員講評 山本氏 | 今回の作品の中でも群を抜く描画技術を持ってみえると思います。動物や人物がの作品を見る場合、目と指を見れば技術力が分かると言われていますが、ドラゴンの目も死神の指も細部にこだわって丁寧に描かれていると思います。 |

ZOO
「ZOO」動画ファイル
| 作者(敬称略) | 日比野 幸夫 ・ 日比野 美保 |
|---|---|
| 作者コメント | 3次元ソフトで製作したZOO(動物園)にいるキリン・カバ・サイ・ゾウのアニメーションと静止画の作品です。それぞれ個性ある動物の動き(動画)と、質感、文様雰囲気など(静止画)見て下さい。 |
| 審査員講評 入江氏 | 動物のモデリングや質感のマッピングなど、アプリケーションのもっている可能性を使いこなしている作品です。ストーリーに磨きをかけるとアニメーションとしても良くなるでしょう。色使いも工夫してさらに深みのある世界を作り出してください。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 3次元モデリングの難しい動物をモデリングして、しかも、アニメーションにしているところが高く評価できます。今回のコンクールでは唯一、3次元のアニメーションのCGであり、作者の技術力が高いことがよく分かります。この作品は、映画やCMとまではいかなくても、ある程度、個人でも3次元の動物等のアニメーション制作が可能だということを教えてくれました。 |
| 審査員講評 山本氏 | 3次元のモデリングとしての動物ひとつひとつはよく出来ていると思います。ただ、動きや背景との組み合わせにもうひとつ努力や工夫があれば良かったと思います。 |

| 作者(敬称略) | 田中 美月 |
|---|---|
| 作者コメント | 昔からある大垣の景色と、今現在にある大垣の景色を対比させました。さらに、水やマスなど大垣らしさを出しました。中央にいる2人は少し現代風を意識した松雄芭蕉と弟子の曽良です。この作品を制作する上で、人物だけでなく建物を描く勉強をしなければならないと自覚しました・・・。大垣城とソフトピアジャパンは本当に苦労したので、今度描く機会があればもっと上達したいと思いました。 |
| 審査員講評 入江氏 | テーマを大垣にしたことにまず注目しました。大垣の魅力は、町やその歴史など、まだたくさん眠っているかもしれません。それを掘り起こして人に伝える作品が、これからもどんどん生まれてくることを期待しています。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 写真を使わず、建物や人物等の絵を自分で描いたところが評価できる点です。それぞれの絵がきれいで、配色やそれぞれの絵の位置関係もうまく配置して一つにまとめています。大垣市の魅力をPRする絵、イメージになるのではないかと思います。 |
| 審査員講評 山本氏 | デフォルメされた大垣城やソフトピアジャパンがとても丁寧に描かれていて、人物との配置や色のバランスもよく出来ていると思います。 |

茨姫
「茨姫」動画ファイル
| 作者(敬称略) | 吉村 英里香 |
|---|---|
| 作者コメント | 初めてのフラッシュ作成だったので、使い方等まったくわかりませんでしたが、なんとか完成しました。ぼかしを使いすぎましたが、雰囲気は出せたと思うので見て下さい。 |
| 審査員講評 入江氏 | 長い物語に挑戦した作品でその意欲をまず評価したいと思います。物語に沿って描かれた絵もきれいで、物語の持っている世界観を感じました。進行のスピード、画面が変わるタイミングなどを工夫すればさらに魅力が増すと思います。 |
| 審査員講評 山本氏 | 全体的にまとまった楽しい作品になっていると思います。ただ、あまりに効果にたよりすぎて多用しすぎているのが残念です。 |

| 作者(敬称略) | 水野 博之 |
|---|---|
| 作者コメント | 私たち人類はどうやって、どういうルートでこの地球にたどりついたのでしょうか?それまでにはどんな歴史があったのでしょうか?そんな壮大な世界を表現できないかと思い、このCG画集を作りました。私たちが真に目指していくものは何か?そして、この世界で私たちが果たしていく事はいったい何かをこの作品を通して見る人に問いかけられれば幸いに思います。作品を仕上げるまでに100近い絵を作りました。何枚あってもまとめきれない世界ですが、遠い時間への旅に出かけてみませんか? |
| 審査員講評 入江氏 | とても壮大な物語をCGで描く大作です。明らかにプロの腕前なので、アマチュアコンテストの中ではちょっと目立ちすぎるくらいでした。プロの仕事として言えることは、画像イメージやストーリーなどのオリジナリティがさらにほしかったです。誰も見たことのない世界をぜひまた見せてください。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 3次元モデリングするのが非常に大変な宇宙船や宇宙都市を、魔法のようにさりげなくイメージの中に入れています。映画産業は、多数のデザイナーやアーティストを投入して、これら宇宙船や宇宙都市の3次元モデリングを行い、映画等を制作していますが、一個人で、ここまでのイメージを作成するのは考えられないことです。一般的に、オリジナルの車1台を正面図と平面図、側面図を用いて、3次元モデリングするだけで、数時間を要します。それより形状が複雑な宇宙船や宇宙都市をどのように制作したか興味の持てるところです。 |
| 審査員講評 山本氏 | 3次元のモデリングは物によってとてもよく出来ていると思います。ただ、パーツごとに作りこみのばらつきがあって、全体的に見た場合にまとまりがなくなってしまっているページがありました。バランスを考慮すれば、もっと良い作品になると思いました。 |

| 作者(敬称略) | 神谷 光太 |
|---|---|
| 作者コメント | 座敷童子…それは、幸せを呼ぶ小さな妖怪。この物語は、そんな小さな妖怪と一人の男の子との出会いから二人の心が通じるまでの温かな物語。 |
| 審査員講評 入江氏 | ほのぼのとした物語を展開するには、そのバックとなる世界観をどのように描くかによって作品の個性が決まります。この作品は古い民家や風景などにぼかしをかけて背景とすることで、独特の世界をつくりました。キャラクターがもうすこし背景になじめばもっと良くなるでしょう。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 適度に写実的で温かみのあるイメージが多い絵本です。子どもに読み聞かせるのが楽しくなるような作品です。 |
| 審査員講評 山本氏 | 全てのページにわたり世界観が統一されていて、きれいにまとまっていたと思います。テーマを持って作品に取り組まれていたという事が伝わってきました。 |

| 作者(敬称略) | 青木 朋弘 |
|---|---|
| 作者コメント | 一緒に夜空の星を見に行く約束をしていた主人公ハルと、約束を果たせずに亡くなった妹のルミが夢の中で約束を果たすという物語です。 |
| 審査員講評 入江氏 | 絵本のよい作品が多かったコンテストでしたが、この作品もストーリーをうまい画面展開で表現した作品です。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 外国の絵本のように、シンプルで、カラフルで、ストーリ性のある絵本です。この絵本も読んでいて楽しくなります。 |

| 作者(敬称略) | 木場 政志 |
|---|---|
| 作者コメント | 少年(群青:ぐんじょう)の心にかかえる悩みや苦しみを、マリアとの出会いを通じて、様々な経験や体験を重ねることにより、ひとつひとつ取り除き、群青がよりたくましい青年へと成長していく物語を作りました。群青のような少年はどこにでもいると思いますが、多くの人にもっと広い視野を持って生きてほしいというメッセージを込めて作りました。読み終わった後に何かを感じてもらったらうれしいです。 |
| 審査員講評 入江氏 | とても味のある絵です。画面の構成や色使いにも工夫が見られ、たのしい絵本になった作品です。また、メッセージをもったストーリーもよく考えられています。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 素朴な絵に温かみを感じます。そして、ストーリ性があり、読んでいて楽しくなる絵本です。 |
| 審査員講評 山本氏 | 絵本らしさを出す努力が見られた作品だと思います。分かりやすさをインパクトと捉え、全体的にテーマに沿って統一されていて良かったと思います。 |

| 作者(敬称略) | 大垣女子短期大学パソコン部 |
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| 作者コメント | 1年生部員8人がそれぞれの個性が光っている和風ファンタジーをテーマにしたカレンダーです。みんな提出日ギリギリまで頑張って作業していたので、妥協せず満足感のある作品になって良かったです。 |
| 審査員講評 入江氏 | 和風の世界を描くことをテーマとして共同制作した作品ですが、各人の自由な解釈もあり、バラエティのある楽しい内容になっています。共同制作という点での良さだと思います。 |
| 審査員講評 杉原氏 | 若い女性らしい感覚とセンスで制作しています。キャラクターや物の配色や配置がよく、きれいな仕上がりが印象的です。 |
| 審査員講評 山本氏 | 全てにわたって丁寧に制作された作品だと思います。どの絵についても、手間隙をかけて妥協のない作りにとても好感が持てました。 |