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特集 おおがきのあゆみは、水と共に

[2014年9月15日]

大垣の湧水


 「水の都」――。古くからそう呼ばれている市は、良質で豊富な地下水に恵まれ、現在でも市内各所に自噴水が見られます。
 今回の特集では、環境・産業・観光・水害の視点から、大垣と“水”の密接な関係について紹介します。
 ふるさと大垣の宝物である“水”を、この機会に見つめなおしてみませんか。


<[環境] みんなで大切に 我がまちの誇り>
●名水の保全
 昭和61年12月12日に、加賀野八幡神社の井戸=写真=が、水都大垣を象徴する自噴水ということから「岐阜県の名水50選」に。また、平成20年6月には環境省から「平成の名水百選」に選定されました。
 地元では、このようなふるさとの誇りである大切な自噴水を後世に残すために、景観の整備、清掃に力を入れています。

新鮮な井戸水を汲む市民ら

新鮮な井戸水を汲む市民ら


●市の魚「ハリヨ」の保護
 近年の環境汚染などで、数が減ってしまったハリヨをこれ以上減少させないために、市は、さまざまな団体と協働し、保全活動を行っています。
 西之川町に、ハリヨを観賞しながら憩える「西之川ハリヨの池広場」=写真・下=の整備や、加賀野八幡神社や曽根城公園にあるハリヨ池の清掃など、よりよい自然観察・環境教育の場とすることで、市民全体での保護を図っています。
ハリヨ
ハリヨ


●湧水を巡ろう ―わくわく湧水マップ―
 大垣の自噴水の場所が一目で分かる「わくわく湧水マップ」。市役所で配布しているほか、市ホームページからもダウンロードできます。
 マップ片手に、自噴水を巡りながら、周辺の環境や生物に目を向けてみるのも面白いかもしれません。
わくわく湧水マップ


■湧水の魅力、保全活動について考えを広げよう■
<湧水保全フォーラム全国大会inおおがき~湧くわく水都の未来を考える~>
・とき : 10月27日(月) 午後1時30分~4時50分
・ところ : スイトピアセンター音楽堂・スイトピアホール
・内容 : 公益財団法人リバーフロント研究所の竹村公太郎さんによる「初めて見る小循環」と題した講演、パネルディスカッションなど
・定員 : 250人(先着順)
・申込 : 10月10日(必着)までに、環境衛生課で配布の申込書(市HPからダウンロード可)に必要事項を記入し、同大会実行委員会事務局(同課内 〒503-8601 丸の内2-29、ファックス 81-3347、TEL 47-8563)へ

湧水保全フォーラム全国大会inおおがき

 

<市民環境賞―環境を守り育てる個人・団体を募集―>
 市は、自然や環境を守り育てる活動をしている個人や団体などをたたえる「市民環境賞」の対象者を募集します。
 自薦・他薦は問いません。皆さんのご応募をお待ちしています。

・対象 : (1)市内在住・在勤の個人 (2)市内の事務所・事業所 (3)市内に活動拠点がある団体・グループ
・対象となる活動 : (1)自然保護や資源のリサイクル、地域の清掃など地域の環境保全に貢献した活動 (2)環境教育や環境学習を推進・実践した活動 など
・応募方法 : 10月1日~11月30日(必着)に、環境衛生課などで配布の応募書(市HPからダウンロード可)に必要事項を記入し、同課(TEL 47-8563)へ



<[産業] 水を活かし、発展をとげる>
●繊維工場の誘致
 明治20年代の大地震や大水害で疲労していた大垣は、産業振興に真剣に取り組み、明治期後半には、地元資本による銀行が数多く設立されました。
 大工場誘致の気運も高まり、その条件整備として、揖斐川電力(株)による久瀬村西横山の発電所を完成させ、また原料・製品輸送に重要な工場への引込線設置可能な鉄道(東海道線・養老鉄道)も整ってきました。
 さらに豊富な地下水を工業用水として使用することができ、広大な土地提供も可能となったことから、繊維工場の誘致にも成功し、大垣の工業生産額に飛躍的な増加をもたらしました。

大正・昭和にかけ、大垣の産業を支えた繊維工場(大垣商工会議所蔵)

大正・昭和にかけ、大垣の産業を支えた繊維工場(大垣商工会議所蔵)


●豊かな産業文化都市へ
 明治から大正にかけては紡績業で栄えた大垣ですが、現在は電子部品や輸送用機械などに移り変わり、豊かな産業文化都市へと発展をとげました。地下水は、現在においても、製品や設備の洗浄・冷却など工業用水として大いに活用されています。
 他都市では、工業用水を買い取って、使っているところもありますが、大垣は豊富な水資源を有することから、その恩恵にあずかっています。



<[観光] 五感で楽しむ、ふるさとの魅力>
●良質な水ならでは ~おいしい特産品を紹介~
・水まんじゅう
 大垣を代表する夏の風物詩。水の質が良い大垣ならではの代表的な和菓子として、江戸時代末期から大いに好まれました。上質の葛粉とこしあんを使い大垣の水で仕上げたもので、独特のつるりとした舌触りが人気です。
水まんじゅう

・名水わさび製品
 大垣のきれいな地下水で栽培されたワサビを使った製品。山間地で栽培されている他産地ブランド品に負けないくらいおいしいワサビを原料に、市内酒造業者などとも協力し開発した「わさび味噌」、「わさび漬け」、「わさびしょうゆ漬け」です。
名水わさび製品

・おいしい大垣の水
 原水には加熱処理や薬品処理を施さず、セラミックフィルターのろ過のみをおこなっており、地下水のおいしさをそのまま実感することができます。
おいしい大垣の水

・大垣ラムネ
 深さ165メートルの深井戸水から採水した弱アルカリ性の軟水を使用。ラムネにするにあたり、お水の持つおいしさを大切にするため、甘みをおさえてスッキリとした味わいとなっています。
大垣ラムネ
大垣ラムネが大好物の「おあむちゃん」
販売先など詳しくは、大垣市観光協会(TEL 77-1535)へ


●水門川の流れに沿って
・水門川遊歩道「四季の路」
 水門川沿いにつくられている遊歩道。大垣駅東の愛宕神社から、船町にある奥の細道むすびの地まで、約2キロメートルあります。
 趣向をこらしたデザインの橋のらんかんや、芭蕉の句碑が立てられている「ミニ奥の細道」のほか、沿道には、市の花サツキが植えられています。文化の薫りを感じながら、水と緑の空間を楽しむことができます。

・水都おおがきたらい舟
 関ヶ原合戦で西軍の本拠地になった大垣城から、たらいに乗り、堀を渡って難を逃れたという「おあむ物語」にちなんで、考案されたものです。船頭が竿1本で操るたらい舟に乗って水門川をゆったりと下ります。
水都おおがきたらい舟


 

■全国水都ネットワークフォーラムin大垣■
 全国の水都各都市が加盟し、日本の“水都”ブランド向上を図る活動を行っている「全国水都ネットワーク」の全国フォーラム。今回は大垣市で開催します。
 ぜひ、ご参加ください。

・とき : 10月17日(金) 午後2時~5時20分
・ところ : 総合福祉会館5階ホール
・内容 : 国土交通省水管理・国土保全局の藤井政人さんによる「水辺の未来~日本にワクワクする水辺をつくりだす」と題した講演、パネルディスカッション、全国の水都の特産品が当たるプレゼント抽選会
・定員 : 250人(先着順)
・申込 : 10月10日(必着)までに、大垣商工会議所などで配布の申込書に必要事項を記入のうえ、同会議所(〒503-8565 小野4-35-1 情報工房4階 ファックス 78-9112 TEL 78-9111)へ

全国水都ネットワークフォーラムin大垣


<[水害] 水と戦い、たくましく生きた先人>
●水の恩恵を受ける一方…
 大垣の歴史において、時代を問わず先人が遭遇してきたのは、水との戦いでした。
 水害に関する史料を見ると、さまざまな惨状が記録されていますが、特に被害の大きかったものに、「慶安3年の大洪水」、「明治29年の大洪水」=写真・下=があります。中でも明治29年は、7月と9月の二度にわたり輪中堤防破堤の水害に襲われました。ほぼ全市街地が浸水し、市中は舟を使っての移動しかできないほどの大洪水。多くの人々が行き場を失いました。
 大垣城天守閣石垣西北角には「明治29年大洪水点」の標柱=写真・下=があり、この水害の凄まじさを今に伝えています。
「明治29年の大洪水」
「明治29年大洪水点」の標柱

●先人の知恵は今も
 個人の力では、とても洪水という大きな自然の力に対抗することができないため、先人は、集落を形成していた共同体を中心として水と闘いました。
 輪中の形成や掘田の造成、水防倉庫の設置などが代表的な例です。その工夫の跡は、今も各所で見ることができます。


■輪中の文化を体感してみよう!■
●輪中巡検(2)
・とき : 10月6日(月) 午前9時にスイトピアセンター文化会館前集合~午後5時に解散予定 <雨天決行>
・行程 : 曽根おっぽり、輪中生活館、水屋群、洗堰跡、三川分流碑、治水神社など
・内容 : 花園大学名誉教授の伊藤安男さんや輪中研究会会員の解説で、西濃一円の輪中史跡をバスで巡る
・定員 : 40人(先着順)
・参加料 : 1,200円(昼食代)
・申込 : 9月18日から、輪中館(TEL 89-9292)へ

●箱ずしづくり体験教室
・とき : 10月16日(木) 午前10時~11時30分
・ところ : 輪中生活館
・内容 : 輪中地域の生活が生み出した「箱ずし」を作る
・定員 : 24人(先着順)
・参加料 : 300円(材料費)
・申込 : 9月18日から、輪中館(TEL 89-9292)へ
「箱ずし」


■湧水をたずねて■
飲み方はいろいろ、みなさんも試してみて
 私は、だいたい週に1~2回、湧水を汲みにきます。
 主に飲用水として使っています。すごくまろやかな味わいで、そのまま飲んでもすごくおいしい!のですが、お茶や、コーヒー、焼酎のお湯割りとして飲むのが好きです。特に仕事から帰ってきて飲む、湧水を使ったお湯割りは体の疲れを忘れさせます。
 せっかくある湧水。薬など使ってなく、体にも健康的なので、ぜひみなさんにも活用してほしいですね。
名水 大手いこ井の泉緑地(郭町)で水を汲む 静里町の川上和男さん(65歳)

名水 大手いこ井の泉緑地(郭町)で水を汲む 静里町の川上和男さん(65歳)


(平成26年9月15日号)

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