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特集 認知症を理解し、支える

[2014年8月15日]

 現在、65歳以上の高齢者の約4人に1人が、認知症またはその予備軍といわれています。大垣市の認知症高齢者数は、介護保険認定者から約4,000人と推計されており、65歳以上の人口の約1割に達しています。
 認知症は誰もがかかる可能性のある脳の病気です。自分は関係ないと無関心でいたり、偏見を持ったりせずに、相手の立場に立って正しく理解し、地域全体で支えていきましょう。
 詳しくは、高齢介護課(TEL 47-7415)へ。

≪認知症とは?≫
 認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞の一部が機能しなくなることによって、記憶や判断力の低下などの障がいが起こり、生活していくうえで支障が出ている状態をいいます。
 
◆加齢と認知症の「もの忘れ」の違い
 もの忘れがみられると「認知症ではないか?」と心配になりますが、加齢による「もの忘れ」と認知症の「もの忘れ」は違います。
 認知症のもの忘れの大きな特徴は、体験の多くを忘れてしまうことと、数時間前のことを忘れるということがあげられます。
加齢と認知症の「もの忘れ」の違い

加齢によるもの忘れ

認知症のもの忘れ

体験の一部を忘れる

体験の多くを忘れる

もの忘れを自覚している

もの忘れを自覚していない

時間や居場所の理解ができる

時間や居場所がわからなくなる

作話はみられない

ときどき作話がみられる

性格に変化はない

怒りやすい、疑い深くなる

日常生活に支障がない

日常生活に支障がある

◆認知症の種類
 認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞が徐々に機能しなくなる「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー型認知症などがこれにあたります。
 次に多いのが、脳梗塞や脳出血などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その部分の細胞が機能しなくなったり、神経のネットワークが壊れてしまう「脳血管性認知症」です。
脳

≪認知症の症状≫
 認知症には、脳の細胞が機能しなくなることで起こる「中核症状」と、心の状態や環境などによって起こる「行動・心理症状」があります。

【中核症状】 例えばこんなこと・・・
 ・さっき聞いたことが思い出せない
 ・時間や季節、場所、道順などがわからなくなる
 ・考えるスピードが遅くなる
 ・二つ以上のことが重なるとうまく対応ができない

【行動・心理症状】 例えばこんなこと・・・
 ・自信を失い、面倒になることが多い
 ・トイレの失敗など、身の回りのことができなくなる
 ・お金や物を盗られたという妄想をする

 

≪早期発見・早期支援≫
 少しでも認知症の兆候が見られたら、早期に診断を受けましょう。それにより、適切な治療や対応ができ症状が改善したり、進行を遅らせたりすることができます。
 また、本人と家族が今後の生活への備えができ、後で起こりうるトラブルを減らすことができるという点でも、早期診断は大切です。

◆周囲の適切な対応も治療の一つです
 認知症は記憶障がいがあるので、不可解な行動をとることがあるかもしれません。しかし、一方的に認知症の人を責めるのではなく、認知症の人の身になって考え、対応することが何より大切です。介護者など周囲の適切な対応や介護、また本人への環境を整えることで認知症の症状は落ち着きます。

 

≪認知症の人への対応方法≫
 認知症になったからといって特別な扱いをする必要はありません。認知症の人の気持ちを理解し、やさしく対応することが何より大切です。

◆本人にも症状の自覚があります
 認知症になったら、本人は何もわからないと考えるのは誤りです。自分がこれまでとは違うことに最初に気づくのは本人です。もの忘れによる失敗が増えたり、今までできていたことができなくなることで「おかしい!?」と感じ始めます。認知症かもしれない、という不安は大変つらいものです。

◆感情や自尊心は失っていません
 認知症の人は、症状が進行して言葉で自分の意思をうまく表現できなくなってからも、喜怒哀楽や思いやりなど、豊かな感情を持ち続けています。また人生において培ってきた、その人なりの価値観や人格は残っています。
認知症
◆接し方のポイント
 「認知症だからこうだ」と決めつけず、その人が望んでいることは何かという姿勢で、本人の言葉や言葉にできないメッセージを受け止めるようにしましょう。
 また、認知症の人の言動に誤りや失敗があったとき、強く否定したり理屈で説明しようとするよりも、「大丈夫」という気持ちを表すことが大切です。言葉だけでなく、表情やスキンシップなどの働きかけも大切です。
接し方

◆家族への支援も必要
 大切な身内が認知症であることを、家族として受け入れるのは辛いことであると同時に、家族の中だけで解決できる問題ではありません。家族に対しても周囲の理解や支援が必要です。
 息抜きや愚痴を言いあえる場所、認知症をオープンにして支援を求められる環境づくりも、家族には大切です。

 

≪認知症サポーター≫
 認知症サポーターは、正しい知識と具体的な対応方法などを学び、認知症の人やその家族などを地域で支援していく応援者です。現在、市では7,492人が受講され、地域で活躍しています。
 市は、参加人数を問わず、地域や団体などに講師を派遣し、サポーター養成講座を開催します。
 申し込みなど詳しくは、高齢介護課(内線 356)へ。
オレンジリング

受講者にはサポーターの証として、「オレンジリング」をお渡しします。

 

≪まずは早めの相談を≫
◆認知症予防相談会を開催
・とき : 9月12日(金) 午前9時30分~11時30分
・ところ : 大垣市保健センター
・内容 : 認知症予防に関する講演、検査、個別相談など
・定員 : 検査、個別相談は10人程度、要予約
・申込 : 同センター(TEL 75-2322)へ

お近くの相談窓口・電話相談

相談窓口

電話番号

高齢介護課

TEL 47-7415

大垣市保健センター

TEL 75-2322

認知症疾患医療センター(大垣病院内)

TEL 75-5031

地域包括
支援センター

安井・川並・洲本・浅草地区

TEL 82-1166

興文・東・西・南・北・南杭瀬・
宇留生・静里・赤坂・青墓地区

TEL 77-2255

中川・和合・三城・墨俣地区

TEL 84-7111

日新・綾里・荒崎・上石津地区

TEL 48-0068

認知症の人と家族の会 本部

TEL 0120-294-456

認知症の人と家族の会 岐阜県支部

TEL 0577-55-3488

『何よりも早い段階での診断・治療を』

認知症疾患医療センター センター長 田口真源さん

認知症疾患医療センター センター長 田口真源さん
 西濃圏域の認知症疾患医療センターとして大垣病院内に設置。同センターでは、認知症に関する相談や治療を行っている。

 認知症は誰もがかかりうる病気です。現在のところ変性疾患などの認知症には、決定的な治療法はありませんが、状態を安定させたり、進行を遅らせたりする手だてはあります。早い段階で診断、治療をすることが何より大切です。
 ただ、病院で診察を受けるということには誰にでもハードルがあります。そのハードルを越える心の踏み台として、まずは当センターや地域包括センターなどの相談窓口を利用してほしいと思います。そして、家族だけで抱え込まずに、医師と一緒になって認知症と付き合っていくことが大切です。


『認知症の介護の悩みは一人では解決できない』

早野展子

認知症の人と家族の会 大垣部会代表 早野展子さん
 認知症の人と家族の会は、認知症をの人を持つ家族のサポートを中心に、同じ仲間が集る「つどい」や電話相談などを行っている。

 私たちは、毎月1回、認知症の人を持つ家族が集まる「つどい」を開いています。ここでは、介護での辛いこと、苦しいこと、毎日の出来事などを、同じ経験をした人たちと一緒に共有しています。苦しんでいるのは自分だけではない。同じ仲間がいるんだということを知ってほしいですし、思いを打ち明けて、少しでも気持ちを楽にしてもらえたらと思います。
 なかなか最初は参加しにくいと思いますが、介護の悩みは自分だけで解決はできません。同じ仲間とおしゃべりすることで、徐々に自分自身も変わっていくと思います。

 

[9月21日オープン 楽しいひと時をカフェ「ぽ~れ ぽ~れ」]
 認知症の人やその家族、介護者などがおいしいコーヒーやお茶などを飲みながら、楽しいひと時を過ごすカフェ「ぽ~れぽ~れ」が9月21日、オープンします。
 楽しい催しや介護相談なども行われます。お気軽にお越しください。
 
・とき : 毎月21日の午後1時30分~3時30分 ※9月21日オープン
・ところ : 奥の細道むすびの地記念館 ※11月は福祉会館、平成27年1月はスイトピアセンターで開催予定
・料金 : 1人200円 ※飲み物はおかわり自由
・問い合わせ : 高齢介護課(内線 356)へ


 


(平成26年8月15日号) 

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