平成29年度 市の財政状況 (平成30年10月15日号)
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市は、市民の皆さんに市財政の実態を知っていただくため、毎年2回財政状況を公表しています。本紙面では、平成29年度の財政状況についてお知らせします。
この公表により、市財政はどのように運営され、税金はどのように使われているのかなどをご理解いただき、より良い大垣市をつくるため、市民の皆さんにご協力をお願いするものです。
平成29年度は、平成25年度から推進してきた「大垣市第五次総合計画後期基本計画」の総仕上げの年度として、「地域活力創造」「安全・安心」「環境・エネルギー」「子育て日本一」「かがやきライフ」の5分野に積極的に取り組むとともに、定住促進、雇用の創出、広域観光など、地方創生事業に力を注ぎました。
財政状況について詳しくは、市HPまたは財政課(TEL 47-8296)へ。
≪一般会計≫
平成29年度の一般会計の決算は、下グラフのとおりで、収入額が595億8,276万円、支出額が573億5,736万円となりました。
平成28年度と比較した伸び率は、歳入が3.6%減、歳出が3.8%減となっています。
歳入のうち、市税収入が273億6,266万円と全体の45.9%を占めており、平成28年度と比較すると4,346万円、0.2%増で、主なものでは、固定資産税が7,525万円、0.6%増、法人市民税が7,337万円、3.2%減となっています。
歳出の主なものは、社会福祉・高齢者福祉・児童福祉などの経費である民生費が35.4%と最も多く、次いで、窓口サービスや防災などの経費である総務費が15.1%となっています。
平成28年度決算額に比べ、三城幼保園建設事業費(3億2,804万円増)、新庁舎建設事業費(1億8,856万円増)などが増加した一方で、日新幼保園改築事業費(7億8,505万円減)、大垣駅南街区市街地再開発事業費(6億2,422万円減)、クリーンセンター焼却施設長寿命化事業費(4億1,006万円減)、キッズピアおおがき子育て支援センター整備事業費(2億6,693万円減)などが減少しました。
市役所新庁舎建設工事の様子
≪特別会計≫
特別会計の決算は、下表のとおりです。
特別会計全体では、予算総額632億4,070万円に対し、収入額が627億6,763万円で、収入率99.3%、支出額が566億1,431万円で執行率89.5%です。
会計名 | 収入額 | 収入率(%) | 支出額 | 執行率(%) |
---|---|---|---|---|
物品調達 | 678万円 | 92.9 | 597万円 | 81.8 |
公共用地先行取得事業 | 2,850万円 | 83.6 | 2,850万円 | 83.6 |
交通災害共済事業 | 603万円 | 48.2 | 603万円 | 48.2 |
国民健康保険事業 | 207億3,828万円 | 106.3 | 176億3,298万円 | 90.4 |
国民健康保険直営診療施設事業 | 5,467万円 | 90.7 | 5,467万円 | 90.7 |
後期高齢者医療事業 | 19億7,699万円 | 100.4 | 19億1,683万円 | 97.3 |
介護保険事業 | 144億7,302万円 | 110.6 | 127億4,429万円 | 97.4 |
簡易水道事業 | 2億8,648万円 | 89.8 | 2億8,648万円 | 89.8 |
市行造林事業 | 5,363万円 | 96.1 | 5,363万円 | 96.1 |
公設地方卸売市場事業 | 9,472万円 | 97.6 | 9,472万円 | 97.6 |
公共下水道事業 | 59億1,021万円 | 96.0 | 59億 506万円 | 95.9 |
特定環境保全公共下水道事業 | 2億4,475万円 | 97.4 | 2億4,475万円 | 97.4 |
農業集落排水事業 | 7,213万円 | 91.1 | 7,213万円 | 91.1 |
駐車場事業 | 1億2,467万円 | 107.7 | 1億 719万円 | 92.6 |
競輪事業 | 186億8,779万円 | 87.0 | 174億5,708万円 | 81.3 |
牧田財産区 | 439万円 | 129.0 | 331万円 | 97.2 |
一之瀬財産区 | 60万円 | 200.3 | 7万円 | 23.3 |
時財産区 | 399万円 | 498.5 | 62万円 | 77.5 |
計 | 627億6,763万円 | 99.3 | 566億1,431万円 | 89.5 |
≪企業会計≫
病院事業では、南玄関前の駐車場整備のほか、磁気共鳴断層撮影装置や内視鏡情報管理システムなどの整備・更新により、検査・手術体制の充実強化を図りました。
水道事業では、配水管の布設・布設替や、西崎水源地のテレメータ装置更新工事、北部水源地の2号取水ポンプ取替工事などを行いました。
市民病院南玄関前の駐車場
会計名 | 項目 | 収入額 | 前年比(%) | 支出額 | 前年比(%) |
---|---|---|---|---|---|
病院事業 | 収益的 | 333億1,803万円 | 104.6 | 326億3,227万円 | 102.8 |
資本的 | 2億9,838万円 | 114.8 | 16億2,921万円 | 100.3 | |
水道事業 | 収益的 | 22億8,739万円 | 100.9 | 18億6,564万円 | 101.9 |
資本的 | 8,002万円 | 166.0 | 13億1,483万円 | 120.3 | |
※資本的収支の差引マイナス分は、留保資金や積立金等で補われます。 |
◆基金の状況
基金は、家計に例えると、預貯金にあたります。
平成29年度末の一般会計と特別会計を合わせた基金現在高は、前年度より21億664万円増の152億6,276万円(市民1人当たり9万4,431円)となりました。
財源の年度間調整のための積み立てにより、財政調整基金は5億1,240万円増となりました。
その他目的基金の公共施設整備基金は、新庁舎の建設で1億4,000万円を取り崩す一方、教育施設の整備のため1億9,792万円を積み立てました。また、養老線の存続を支援するため、養老線支援基金に10億1,790万円を積み立てました。
【基金別の状況】
・財政調整基金 49億3,640万円
・減債基金 6億1,620万円
・その他目的基金(公共施設整備、水都大垣ふるさと応援、養老線支援、国民健康保険基金など) 97億1,016万円
◆市債の状況
平成29年度末の一般会計・特別会計・企業会計を合わせた市債現在高は、前年度より17億3,565万円減の1,136億9,285万円(市民1人当たり70万3,423円)で、一般会計では市債発行額の抑制と元金償還が進んだことにより、前年度より3億1,799万円減の625億6,997万円(市民1人当たり38万7,123円)となっています。なお、地方交付税の原資が不足する国の代わりに、市が借り入れを行う臨時財政対策債の平成29年度末残高は261億4,119万円と一般会計市債現在高の41.8%を占めています。