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    令和2年度予算特集 新生大垣 まちづくり予算 (令和2年4月1日号)

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    • ページ番号  49317

     3月2日から17日まで開かれた第1回市議会定例会で、新年度予算が可決されました。
     今回の特集では、新年度予算の編成方針、規模や概要、未来創造戦略に基づく各種事業などを紹介します。
     
     
    ◎予算総額:1,585億300万円
    [一般会計] 603億6,000万円(△6.4%(前年度比))
    [特別会計] 474億4,780万円(△11.9%(前年度比))
    [企業会計] 506億9,520万円(23.7%(前年度比))

     
     
    【予算編成の基本方針】
     本会議初日に小川市長が述べた新年度の予算編成の基本方針や市政運営の要旨を抜粋して紹介します。

    市長

     国の令和2年度の一般会計予算は、消費税増収分を活用した社会保障の充実、経済対策の着実な実行、歳出改革の取組の継続により、経済再生と財政健全化を両立する予算編成となっております。
     一方、地方の予算編成の指針となります地方財政計画におきましては、地方法人課税の偏在是正措置による財源を活用した「地域社会再生事業費」が歳出に計上されるなど、通常収支分の総額は前年度比1.3%の増となっております。
     本市の財政状況は、歳入につきましては、根幹となる市税において、法人税割の税率引下げによる法人市民税の減収が見込まれますが、固定資産税は家屋の新増築や設備投資の増加により増収が見込まれ、市税全体では0.5%の増となっております。そのほか、税率引上げによる地方消費税交付金の大幅な増収を見込んでおります一方、財政調整基金繰入金の抑制に努め、一般財源の総額は0.6%の増となっております。
     歳出につきましては、新庁舎建設事業費の減少により一般会計全体では前年度比6.4%の減となりましたが、公共下水道事業等の公営企業化など時代の変化に的確に対応しながら、大垣市未来ビジョン第1期基本計画に掲げた「安心できるまちづくり」「元気があるまちづくり」「楽しく子育てができるまちづくり」の3つの未来創造戦略を構成する事業に積極的に取り組む予算編成となっております。
     今回の予算編成は、希望と笑顔があふれるまちづくりを推進する「新生大垣 まちづくり予算」といたしました。
     本市の未来を担う子どもたちが主役となる次世代を見据えながら、「大垣市未来ビジョン」の未来都市像「みんなで創る 希望あふれる産業文化都市」の実現に向け、みんなが住みやすく、安心して暮らせる、元気があるまちづくりに取り組んでまいりたいと存じます。
     
     
    ≪大垣市会計の種類≫
     本市には、大きく分けると一般会計、特別会計、企業会計の3つの会計があります。
    (1)一般会計
    ……市税や地方交付税などの収入で、子育てや福祉、教育、環境など、皆さんの生活に関わりの深い事業を行う会計です
    (2)特別会計
    ……保険料などの特定の収入で特定の事業を行い、一般会計とは別に経理する会計です。国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療など13の特別会計があります
    (3)企業会計
    ……民間企業と同じように、主にサービスの提供により得た収入で、その支出を賄う会計です。病院や水道などの6つの企業会計があります
     
     
    <一般会計(歳入)>
     一般会計の歳入は、全体の44.8%を占める市税が270億7,000万円で前年度比0.5%の増。家屋の新増築や設備投資の増加による固定資産税の増収などを見込んでいます。
     構成比は、市税などの自主財源が58.4%、借金である市債や国から交付される地方交付税などの依存財源が41.6%を占めています。歳入の根幹である市税は、3.0ポイント増の44.8%を占め、次いで依存財源である国庫支出金が1.0ポイント増の10.9%、県支出金が3.4ポイント増の9.2%となっています。市債は、新庁舎建設事業債の減などに伴い、2.4ポイント減の7.0%(うち地方交付税の原資が不足する国の代わりに市が借り入れる臨時財政対策債が2.7%)となっています。

    一般会計(歳入)
       区分 令和2年度
    当初予算額
    令和元年度
    当初予算額
    前年度比



    市税 270億7,000万円 269億4,000万円 0.5%
    繰入金 26億8,635万円 69億3,745万円 △61.3%
    諸収入 25億2,269万円 30億2,887万円 △16.7%
    使用料及び手数料 11億432万円 12億6,566万円 △12.7%
    寄附金 7億2,397万円 4億7,282万円 53.1%
    その他 11億6,967万円 13億4,268万円 △12.9%



    国庫支出金 65億9,266万円 64億495万円 2.9%
    県支出金 55億4,524万円 37億1,167万円 49.4%
    市債 42億5,110万円 60億7,390万円 △30.0%
    地方交付税 37億4,000万円 37億8,000万円 △1.1%
    地方消費税交付金 36億9,400万円 30億5,500万円 20.9%
    地方譲与税 5億7,700万円 5億4,700万円 5.5%
    その他 6億8,300万円 9億1,000万円 △24.9%
    合計 603億6,000万円 644億7,000万円 △6.4%

      

    歳入の構成比
     
    <一般会計(歳出)>

     一般会計の歳出は、新庁舎建設事業の減などにより、総務費で49.0%減少した一方、産地収益力向上対策条件整備事業の増などにより、農林水産業費で174.2%の増となっています。
     構成比は、子育てや福祉などの経費である民生費が36.5%と最も大きく、次いで、総務費が11.7%、教育費が11.6%、道路や河川などの生活基盤整備を行う土木費が9.0%などとなっています。
    一般会計(歳出)
    区分 令和2年度
    当初予算額
    令和元年度
    当初予算額
    前年度比
    民生費 220億627万円 216億8,879万円 1.5%
    総務費 70億8,734万円 138億8,751万円 △49.0%
    教育費 69億8,034万円 67億340万円 4.1%
    土木費 54億5,364万円 68億5,729万円 △20.5%
    公債費 53億4,200万円 53億3,390万円 0.2%
    衛生費 39億4,949万円 39億6,916万円 △0.5%
    諸支出金 26億2,863万円 5億9,780万円 339.7%
    農林水産業費 24億2,179万円 8億8,321万円 174.2%
    商工費 21億8,146万円 22億933万円 △1.3%
    消防費 18億767万円 18億3,267万円 △1.4%
    議会費 3億7,208万円 3億7,631万円 △1.1%
    その他 1億2,929万円 1億3,063万円 △1.0%
    合計 603億6,000万円 644億7,000万円 △6.4%

      

    歳出の構成比
     
    ■市民一人あたりの予算(一般会計) 37万4,288円

     (令和2年3月1日現在の人口161,266人で算出)
    ◎福祉などに 13万6,459円
    ◎窓口サービスなどに 4万3,948円
    ◎教育、文化に 4万3,285円
    ◎道路や河川などに 3万3,818円
    ◎健康、清掃に 2万4,491円
    ◎農林水産業に 1万5,017円
    ◎商工業に 1万3,527円
    ◎消防、救急に 1万1,209円
     
     
    <特別会計>
     特別会計の予算規模は、公共下水道事業など4事業が、地方公営企業法の適用となる企業会計に移行したため、13会計全体で474億4,780万円となり、前年度比64億3,220万円(11.9%)の減となっています。
    特別会計
    会計別 令和2年度
    当初予算額
    令和元年度
    当初予算額
    前年度比
    物品調達 800万円 760万円 5.3%
    公共用地先行取得 2億7,930万円 1億9,030万円 46.8%
    国民健康保険 148億円 157億2,400万円 △5.9%
    国民健康保険
    直営診療施設
    4,440万円 4,930万円 △9.9%
    後期高齢者医療 22億3,680万円 20億6,730万円 8.2%
    介護保険 142億300万円 136億8,500万円 3.8%
    市行造林 5,820万円 6,450万円 △9.8%
    公設地方卸売市場 6,460万円 9,860万円 △34.5%
    駐車場 9,150万円 9,700万円 △5.7%
    競輪 156億5,800万円 159億9,000万円 △2.1%
    牧田財産区 300万円 270万円 11.1%
    一之瀬財産区 30万円 30万円 0.0%
    時財産区 70万円 450万円 △84.4%
    簡易水道 1億4,430万円 皆減
    公共下水道 54億1,000万円 皆減
    特定環境保全
    公共下水道
    2億6,050万円 皆減
    農業集落排水 8,410万円 皆減
    合計 474億4,780万円 538億8,000万円 △11.9%
     
    <企業会計>

     企業会計の予算規模は、公共下水道事業など4事業が、特別会計から移行したため、6会計全体で506億9,520万円となり、前年度比97億2,020万円(23.7%)の増となっています。
    企業会計
    会計別 令和2年度
    当初予算額
    令和元年度
    当初予算額
    前年度比
    病院 379億400万円 376億4,300万円 0.7%
    水道 38億8,300万円 33億3,200万円 16.5%
    簡易水道 2億4,370万円 皆増
    公共下水道 80億5,400万円 皆増
    特定環境保全
    公共下水道
    4億7,900万円 皆増
    農業集落排水 1億3,150万円 皆増
    合計 506億9,520万円 409億7,500万円 23.7%

     
    -------------------------------------
     
    <行政改革の取り組み効果>
     市は、行政改革の取り組みを進めており、令和2年度予算編成においては、積極的に事務事業の見直しや補助金の適正化を図ることにより、一層の経費削減などに努めました。
     
    ■事業の見直しなどで、2億5,840万円の効果額
     ・電気購入契約の見直しによる削減 1億548万円
     ・下水道使用料等の改定による収入増 8,410万円
     ・事務事業の見直しによる削減 6,164万円
     ・補助金の見直しによる削減 718万円
     
    -------------------------------------
     
     
    【令和2年度予算特集】未来創造戦略事業 81事業 73億6,248万円
     新年度予算は、「大垣市未来ビジョン」に掲げる3つの未来創造戦略「安心できるまちづくり」「元気があるまちづくり」「楽しく子育てができるまちづくり」に重点的に予算を配分しました。
     ここでは、新規事業を中心に各事業を紹介します。
     
    ≪安心できるまちづくり≫ 30事業 36億1,872万円
    ◇新庁舎建設事業・新庁舎関連事業
    …令和3年9月からの新庁舎の全部供用開始に向け、旧本庁舎解体や駐車場整備、シンボルモニュメントの設置などを行う
     

    新市庁舎完成を記念したシンボルモニュメント完成予想図の画像

    新市庁舎完成を記念したシンボルモニュメント完成予想図

     
    ◇防災ハザードマップ作成事業
    …河川氾濫による浸水想定や地震の想定などを記載した「防災ガイドブック」の内容を最新情報に更新する
     
    ◇北部水源地改良事業
    …老朽化が著しい北部水源地の施設更新を行い、安定した給水体制を確保する
    北部水源地改良事業完成予想図の画像

    北部水源地改良事業完成予想図

     
    ◇通学路ブロック塀等撤去事業補助金
    …地震発生時における児童への被害を防止するため、通学路に面したブロック塀などの撤去費用の一部を助成する
     
    ◇放射線治療装置購入事業
    …市民病院における医療体制の充実を図るため、新たに放射線治療装置を購入する
     
     ほか、後付け安全運転支援装置設置事業補助金、飼い主不明猫不妊去勢手術費補助事業、全国健康福祉祭ぎふ大会推進事業など
     
     
    ≪元気があるまちづくり≫ 28事業 14億2,987万円
    ◇クールおおがき推進事業
    …本市の観光資源の魅力を高め、地域ブランド化に向けたさまざまな事業を展開する。戦国大垣3城再発見事業補助金、明智光秀プロモーション事業補助金、舞台のモデルの地プロモーション事業補助金など

    戦国大垣3城
     
    ◇戦略的中心市街地活性化推進事業

    …空き店舗への出店を支援するほか、東京オリンピックの開催に向けてランニングイベントFREE10を開催するなど、中心市街地のにぎわい創出を図る
     
    ◇先端技術活用事業
    …AIやRPAなどの先端技術の実証実験などを行うとともに、ビッグデータの活用について研究し、市民サービスの向上や内部業務の効率化を図る
     
    ◇学習館・文化会館長寿命化事業
    …生涯学習の中核施設である学習館・文化会館について、快適な施設環境を継続的に提供できるよう施設の長寿命化改修を実施する
     
    ◇十万石サミット事業補助金
    …関係自治体と連携し、城下町の特性を生かした歴史観光やまちづくりを推進するため、記念シンポジウムなどを開催する
    十万石サミット

     
    ◇読書記録Webサービス事業
    …図書館情報総合管理システムと、民間が提供するWebサービス「読書メーター」を連携させて、パソコンやスマートフォンで、各個人が読んだ本を簡単に記録できるサービスを提供する
     
    ◇芸術文化振興事業
    …質の高い芸術文化に親しむことができるよう、著名なアーティストによるコンサートを開催するほか、次代を担う子どもたちの豊かな創造力を育むため、体験型・参加型のコンサートやワークショップを開催する
     
    ◇体育施設長寿命化事業
    …安全で快適な体育施設の利用環境を継続的に提供できるよう施設の長寿命化改修を実施する。総合体育館の第3体育館床改修、庭球場人工芝張替など
     
     
     ほか、企業立地推進事業、担い手育成総合支援事業、公共緑地等整備事業、東京オリンピックアスリート応援事業など
     
     
    ≪楽しく子育てができるまちづくり≫ 23事業 23億1,389万円
    ◇情報工房デジタルパーク事業

    …情報工房の交流サロンをリニューアルし、子どもたちがICTに触れ、遊び、学ぶ機会を充実する
     
    ◇学校業務改善事業(小中学校保護者連携システムの導入)
    …LINEアプリを活用して、保護者と学校間で欠席や遅刻などの連絡ができるシステムの導入など
     
    ◇多胎家庭おでかけアシストタクシー事業
    …1歳未満の多胎児を養育する保護者にタクシーチケットを交付し、多胎児を連れてタクシーで外出する際の乗車料金の一部を助成する
     
    ◇保育園・幼稚園防災防犯対策事業
    …保育園・幼稚園・幼保園の防災防犯機能を強化するため、自家発電機や防犯カメラを設置する
     
     ほか、子育て情報提供事業、親子バス利用支援事業、荒崎幼保園改築事業、プログラミング教育推進事業など

    小中学校で導入するLINEを使った連絡システムのイメージ図画像

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