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NHK朝の連続テレビ小説「エール」に隠されたもう一人の物語 大衆音楽の父 上石津町時地区出身の作曲家 江口 夜詩 (令和2年9月15日号)

[2020年9月15日]

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江口夜詩

 現在放映中のNHK連続テレビ小説「エール」は、昭和を代表する作曲家の一人である古関裕而(1909~1989年)夫妻をモデルとしたドラマです。東京オリンピック(1964年)のために作曲された「オリンピック・マーチ」や「阪神タイガースの歌(通称「六甲おろし」)」、「巨人軍の歌(通称「闘魂こめて」)」などは、現在でもなじみのある古関の代表曲です。
 さて、同テレビ小説には登場していませんが、昭和時代を代表するもう一人の作曲家として、江口夜詩(1903~1978年)=写真上=があげられます。夜詩は、上石津町時地区に生まれ、16歳の時、海軍軍楽隊に入団。退役後は、流行歌の作曲家として、「月月火水木金金」や「憧れのハワイ航路」、「赤いランプの終列車」など、数々のヒット曲を作曲し、「大衆音楽の父」と呼ばれました。さらに全国の小中学校の校歌も、数多く作曲しています。市内では、興文中学校、西小学校、南小学校、宇留生小学校、江東小学校、牧田小学校、一之瀬小学校、多良小学校、時小学校の校歌を制作しています。このほか、社歌、町民歌、音頭なども制作しました。
 古関裕而は、コロムビアレコードの専属作曲家となってしばらくの間、ヒット曲に恵まれませんでした。その時、すでにヒット曲を多く生んでいた江口夜詩がコロムビアに移籍したため、コロムビアは、古関を解雇しようとしました。結局、古関夫人などの懇願により、解雇は免れますが、これは夜詩がいかに売れっ子だったかを物語るエピソードの一つといえます。
 夜詩の生まれた上石津町時地区の風光明媚な水嶺湖畔には、市の文化施設「日本昭和音楽村」があります。同施設内で、異彩を放つドーム型のモダンな音楽ホールは夜詩の功績をたたえ、「江口夜詩記念館」として整備されており、その一角には、夜詩に関する貴重な資料も展示されています。
 皆さんもこの機会に、郷土の偉人・江口夜詩の功績をたどってみてはいかがでしょうか。
 詳しくは、日本昭和音楽村(TEL 45-3344、休館日は水曜日ほか)へ。

(昭和初期)江口夜詩(左)と古関裕而(右)

コロムビアレコード前にて
(昭和初期)江口夜詩(左)と古関裕而(右)