人権について考える アイヌの人々の人権 (令和3年6月1日号)
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アイヌの人々は、現在の北海道などに最初から住んでいた民族(先住民族)で、固有の言語や伝統的な儀式など、独自の文化・伝統を持って暮らしていました。しかし、江戸時代以降の幕府や国による同化政策(アイヌの人々の日本人化政策)により、その独自の文化や生活を禁止されたことで、本土出身者(和人)との間に生活上の格差が生まれ、日常生活において偏見による差別を受けてきました。
この問題を解決するため、平成9年の「アイヌ文化振興法」をはじめ、国による様々な取り組みが進められました。こうした動きは、平成19年に、世界の先住民族の権利を認める国際連合宣言が採択されたのを機に、一層推進されました。令和元年には「アイヌ施策推進法」が施行され、地域・産業・観光の振興なども含めた総合的な施策が進められています。令和2年に、アイヌ文化の復興・発展の拠点として博物館などからなる「民族共生象徴空間(愛称「ウポポイ」)」が設立されたのも、その一つです。
しかし、依然として、誤った理解によるアイヌの人々への偏見・差別が残っています。私たち一人ひとりが、アイヌの人々の歴史や文化を正しく理解し、偏見や差別のない共生社会をめざしましょう。
詳しくは、人権擁護推進室(TEL 47-8576)へ。
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