人権について考える ホームレスの人たちの人権 (令和4年2月1日号)
- [2022年2月1日]
- ページ番号 56400
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厚生労働省が行った令和3年1月の調査では、国内のホームレスは3,824人で、前年度の3,992人より減少傾向にあります。しかし、失業や家庭問題などさまざまな要因により、自立の意思がありながら、住居をもたずに野宿生活を余儀なくさせられている人たちがまだ多くいます。
その中には衛生状態や、十分な食事がとれないなどの問題を抱え、憲法で保障された健康で文化的な生活を送れない人もいます。嫌がらせや暴行などの人権侵害の問題は、近年も起こっています。
国は、平成14年に「ホームレス自立支援法」を施行し、自立のための支援やホームレスとなることを防止するための生活上の支援などを進めています。また、同法に基づき、平成30年策定の国基本方針には、啓発や相談などの取り組みによる、ホームレスの人権擁護の推進などが盛り込まれています。
ホームレスの人たちが健康で文化的な生活を営むためには、こうした施策に加え地域の理解と協力が必要です。私たち一人一人がホームレスの人たちへの理解を深め、差別や偏見をなくすことが大切です。
詳しくは、人権擁護推進室(TEL 47-8576)へ。