市の魚ハリヨ
- [2009年3月11日]
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市の魚ハリヨについて
市の魚ハリヨについて
平成19年7月に施行した大垣市環境基本条例に基づき、良質で豊富な地下水や森林、里山など美しく豊かな緑を誇りに思い、将来の世代へと引き継いでいくため、水環境保全の象徴として市の魚をハリヨに制定しました。
湧水などのきれいな水にしか棲まないハリヨは、体長5cmほどのトゲウオ科の小魚で、現在は、滋賀県北東部と岐阜県西南濃地方にのみ分布している希少魚であり、環境省により絶滅危惧IA類に選定されており、また、岐阜県では指定希少野生生物に指定されています。
本市の生息地である西之川町のハリヨは県の天然記念物に、曽根町・矢道町のハリヨは市の天然記念物に指定されています。
形態的な特徴としては、背びれの前に3本、腹びれに一対、尻びれに1本のとげがあり、体側には4~8枚の鱗板があります。全長は5~7cmほどで、繁殖期のオスは婚姻色が生じ腹側が朱色に染まり、体側は光沢のある青色になります。
生息環境としては、湧水や自噴水などを水源とするような、流れの緩やかな水路などで、一年を通して水温が15℃前後の低水温で清澄な水を好み、底質は泥底から砂泥底、営巣の材料とエサの供給源ともなる水草が繁茂していることが生息条件となります。
このような生息条件が必要なため、かつては生息域が広く分布していましたが、湧水や自噴水の枯渇、汚水等の流入などにより水質が悪化し、急速に生息地を減らしました。
しかし、今日、本市では豊富で良質な地下水を利用した修景整備などを行い、ハリヨの生息域も増えつつあります。
【制定日:平成20年10月11日】