特集!私たちが、まちを守る (令和4年3月1日号)
- [2022年3月1日]
- ページ番号 56697
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今回の特集では、火災や災害時に私たちを守ってくれる消防士と消防団それぞれの活動と活動に対する思いを紹介します。
◆3月1日~7日 春の全国火災予防運動
「おうち時間 家族で点検 火の始末」を統一防火標語に、春の全国火災予防運動が、3月1日から7日まで全国一斉に展開されます。3月は空気が乾燥し、風の強い日も多く、火災が発生しやすい時期です。火災を未然に防ぐために、火を使うときはその場から離れないことや、家の周囲に燃えやすいものを置かないことなどに注意しましょう。
また、火災に早く気付き、初期消火や速やかな避難ができるように、住宅用火災警報器を設置し、定期的な点検も習慣づけるようにしましょう。
詳しくは、消防本部予防課(TEL 87-1512)へ。
大垣市議会議長賞・金森文那さん(興文中学校1年)の作品
【命を守る消防士たち】
火災や自然災害などが起こるなかで、一人でも多くの命を守るために全力を尽くす消防士たち。大垣消防組合は現在、1消防本部・3消防署・3分署・1分駐所で構成され、237人の職員が日々、消火や救助を行うほか、訓練や地域への啓発を行い、いざというときのために備えています。
ここでは、現場で活躍する女性消防士の声と、意外と知られていない消防士の一日を紹介します。
≪女性消防士へのインタビュー≫
「私にしかできない消防士になる」
一人でも多くの命を助けるために
中消防署 予防担当 安田 汀さん
私自身、高校生のときに交通事故に遭い、救急隊員に助けてもらった経験があり、女性の目線から災害への対応や人命救助など、きめ細やかな対応ができるのではないかと思い、消防士を目指しました。
消防士は、過酷な現場でも迅速かつ確実な活動ができるように、日々の業務とともに、さまざまな訓練を行っています。
救急現場では、女性隊員がいることで、傷病者の不安と苦しみを少しでも和らげることができるように接しています。
私たちの仕事は、火災や災害の現場から、地域住民の命と安全を守ることです。人の命を守りたい・救いたいという思いを持っている方は、ぜひ社会に貢献できる消防士を一緒に目指しましょう。
■消防士の一日に密着
消防士の人たちは、現場での災害出動のほかに、さまざまな業務を行っています。皆さんに消防士の仕事を知っていただくために、大垣消防組合中消防署の一日に密着してきました。
毎朝、前日の当番職員と交替し、前日の業務についての連絡事項を引き継ぎます。
配置されている車両、積載されている資機材や個人装備などに異常がないか点検します。
届出の対応や消防用設備の相談など、それぞれが担当している業務の事務処理などを行います。
どのような災害が起きても対応できるように、消火訓練や救助訓練などを行います。
夕方の休憩には、お弁当や出前を注文して食事をとりますが、この日はみそ汁も作りました。
過酷な災害現場での活動にも耐えられるように、体力トレーニングを各自で行います。
仮眠中も指令があればすぐに出動できるように、活動服のまま、交替で仮眠をとります。
市民からの119番通報を受信し、通報内容を正確に聞き取り、消防車や救急車を出動させています。
[職員自作のPR動画を公開!]
大垣消防組合では、消防士の仕事をより直感的でわかりやすく紹介した「大垣消防PR動画」を職員が自ら作成しました。動画配信サイト「YouTube」で視聴できますので、ぜひご覧ください。
視聴はこちらから
【地域を守る消防団】
火災、水害をはじめとした災害発生時に出動し、消火活動や救助・救出活動など重要な任務に従事する消防団。大垣市消防団は1月末現在、団本部と26分団で構成され、668人が消防団員として任命されています。
ここでは、学生消防団員の声や消防団の活動を紹介します。
■消防団とは
消防団は、「自らの地域は自らで守る」の精神に基づき、それぞれの市町村に設置された消防機関です。
普段は仕事をしながら、災害時には消火や救助活動を行います。消防団に入団すると、出動や訓練に参加することで、年間報酬と手当が支払われ、5年以上継続的に活動した後には、退職報償金も支払われます。
■消防団長あいさつ
近年、局地的な豪雨や台風、地震などによる災害が各地で頻発しているなか、地域に関わりの深い消防団は地域防災の要と考えられています。
消防団員は、普段は別の仕事を持ちながらも災害発生時には、消防署と連携し消防活動に従事しています。また、地域防災のリーダーとして、災害が起きたときに迅速に活動できるように、日ごろから訓練を重ねています。
今後とも、消防団員の加入促進や教育訓練を積極的に行うとともに、関係団体や地域の皆さんと連携しながら地域防災力の更なる向上に努めてまいります。
大垣市消防団 団長 後藤 功一さん
<震災対応訓練を実施>
地震などの災害に対応するため、資機材の確認や、チェーンソーの取扱い訓練=写真=、負傷者を捜索する訓練、無線伝達訓練を実施しました。
こうして定期的に震災対応訓練を行い、消防団の災害対応能力の向上に努めています。
≪学生消防団員へのインタビュー≫
「消防団活動にやりがいを感じています」
憧れの消防士になるために
曾我 美結さん(北分団)
もともと人から頼られたり、人のために何かをすることが好きで将来は人や地域社会のために役立つ仕事をしたいと思っていました。
あるとき、ドキュメンタリー番組で見た若い女性消防士の方に心を奪われ、それが消防士を目指す最終的な決め手となりました。
今は消防団に入り、いろいろな世代の人たちと交流して、一緒に活動することにやりがいを感じています。普通の学生生活では経験ができない貴重な経験ができて、自分自身の成長にもつながっていると思います。
消防団というと固いとか厳しいというイメージがあるかもしれませんが、いざ入団してみると先輩団員の皆さんは学生生活での悩み事などについても親身になって相談に乗ってくれたり、防災に関する専門的な知識や技術についても優しく指導してくれます。
いざというときに、大切な家族や地域の皆さんを守るために、私たちと一緒に消防団活動しませんか。
■消防団の主な活動
『平常時の活動』
●出初式=写真=
団員の士気高揚や安全な地域社会を推進することを目的に、装備などを披露します。
●年末夜警=写真=
年末の安全を守るために、消防車両で巡回し、火災予防の広報活動を行います。
1月 | 出初式 |
---|---|
3月 | 入退団式、火災予防広報 |
7月 | 操法大会 |
11月 | 火災予防広報 |
12月 | 年末夜警 |
『非常時の活動』
●火災時の活動
火災発生時には消火活動や消火用水の確保など、消防署と連携し、活動します。
●災害時の活動
地震や台風などにより災害が発生した場合、消防署などと連携し、救助活動などを行います。
●その他の活動
警察や関係者の要請により、行方不明者が出た場合などの捜索活動を行います。
◇学生の皆さんへ
「学生消防団員」になるとこんなメリットがあります
学生の消防団への入団促進の取り組みは、年々広がっており、消防団にとって、組織の活性化、次世代の担い手育成など、さまざまな効果があります。また、入団する学生にとっても知識や技術を習得できるとともに、地域社会の一員として誇りを感じることができるというメリットがあります。
また、本市では、消防団活動の中で実績を残した市内在住の大学生や大学などを卒業して3年以内の人などを対象に、市がその功績を認証し就職活動の際、企業などに提出する「大垣市学生消防団活動認証証明書」を発行しています。
対象要件など詳しくは、危機管理室へお問い合わせください。
【学生のメリット】
(1)地域防災力に対する知識・技術の習得
(2)地域の学生と交流がとれる
(3)地域社会の一員としての誇りを感じられる
(4)就職活動の自己PRなどに活用できる
◇あなたの力が必要です!
消防団員を募集
仕事や学業を行いながら、地域に密着した消防・防火・啓発活動などを行うのが消防団員です。
市は随時、消防団員を募集しています。
・資格 : 市内在住・在勤の18歳以上60歳未満の人で、男女問わず、健康で防災意欲のある人
・報酬など : 年額報酬や出動ごとに手当を支給。災害補償制度や被服の貸与有り
◎問い合わせ : 危機管理室(TEL 47-7385)へ