『資料編 近世2』
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『資料編 近世2』の内容
『大垣市史 資料編 近世2』は、天正年間から慶応年間にいたるまでの杭瀬川以東の旧安八郡を中心とした村々の資料を収録しました。
本巻の特色は、次のとおりです。
(1) 大垣藩支配下の村々の暮らし
大垣藩領の村々が大半であり、その支配の様子がわかる資料を相互補完的に収録しました。また御用留・村方留書から、各地域の村人の生活が表れるように抄出しました。

本資料は、「村法定書」(大垣市立図書館蔵)です。文化年間(1804~1818)以降に書き直されたものですが、内容自体は、それ以前から脈々と受け継がれてきた村法です。林中村(現林町)の頭分制の一端がわかる資料です。
(2) 新出資料を多数収録
土地関係では、興福地村の太閤検地帳や、幕府領馬瀬村の慶長検地帳、宝永年間の堀田引地改帳、戸口では浅草新田筋の人別帳、輪中関係では今村輪中定書など、多くの新出資料を収録することができました。

本資料は、天正17年(1589)10月10日「高福寺村御検地帳」(個人蔵)です。
太閤検地帳は、県内に20冊余りしか現存していません。今回の調査で、現在の興福地町にあたる地域の検地帳が発見されました。
(3) 商品流通に関する資料
鉄や砂糖の為替手形などにより、当時の商品流通や在郷町の商家の実態と、大垣藩の施策の一端を知ることができます。
本資料は、万延2年(1861)、西久瀬川〈現久瀬川町〉の角屋彦三郎へ、大坂の商家鉄屋太兵衛より振り出された為替手形(個人蔵)です。ここには金額だけでなく、廻船問屋や船頭の名前が記されており、積み込まれた鉄の量も分かります。幕末における鉄の流通を伝える資料です。
(4) コラムにより古文書を身近に
代表的な資料は、古文書の原本を掲載し、その解読文(図)と解説を加えるというコラムの欄を、26か所作成しました。これにより多くの市民の方が、古文書に親しみ、関心を抱かれることを期待しています。

【原資料】
本資料は、天和年間(1681~1684)に描かれたと推定される青柳村(現青柳町)の絵図(個人蔵)です。
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【解読図】
画像の絵図を解読し、図版を作成しました。
この図版に資料の【解説】が加わります。
(5) 別冊付図6枚、本編中にも絵図を収録
付図は、延宝5年(1677)のものを中心に、村絵図・屋敷絵図を収録し、本編中にも数か所掲載したことにより、地理的な視点からも研究が可能となりました。

「今村屋敷絵図」 年代は明記されていませんが、形式などから延宝5年と推定されます。
現在の本今町の一部にあたります。春日神社も確認ができます。
本巻収録の絵図
【別冊付図】
「朝鮮人来朝大垣宿舎之図」「切石村絵図・切石村屋敷絵図・東久瀬川屋敷絵図」「今村屋敷絵図・若森村屋敷絵図」「加賀野村絵図・加賀野村屋敷絵図」「青木村絵図」「横曽根村絵図」
【本編中コラム】
「西久瀬川絵図」「(青)柳村絵図」「草道嶋村屋敷絵図」「内阿原村絵図」「小野村絵図」「下開発村屋敷絵図」「上開新田絵図」

