『資料編 近世2』
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『資料編 近世2』の内容
『大垣市史 資料編 近世2』は、天正17年(1589)から慶応4年(1868)にいたるまでの杭瀬川以東の旧安八郡を中心とした村々の資料を収録しました。
本巻の特色は、次のとおりです。
(1) 大垣藩支配下の村々の暮らし

本資料は、文化年間(1804~18)以降に書き直されたものですが、内容自体は、それ以前から脈々と受け継がれてきた村法です。林中村(現林町)の頭分制の一端がわかる資料です。
(2) 新出資料を多数収録

これは、天正17年(1589)10月10日「高福寺村御検地帳」です。
太閤検地帳は、県内に20冊余りしか現存していません。今回の調査で、現在の興福地町にあたる地域の検地帳が発見されました。
(3) 商品流通に関する資料
本資料は、万延2年(1861)、西久瀬川〈現久瀬川町〉の角屋彦三郎へ、大坂の商家鉄屋太兵衛より振り出された為替手形です。ここには金額だけでなく、廻船問屋や船頭の名前が記されており、積み込まれた鉄の量も分かります。幕末における鉄の流通を伝える資料です。
(4) コラムにより古文書を身近に

【原資料】
本資料は、天和年間(1681~4)に描かれたと推定される青柳村(現青柳町)の絵図です。
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【解読図】
画像の絵図を解読し、図版を作成しました。
実際の本では、これに資料の【解説】が加わります。
(5) 別冊付図6枚、本編中にも絵図を収録

「今村屋敷絵図」 年代は明記されていませんが、形式などから延宝5年と推定されます。
現在の本今町の一部にあたります。春日神社も確認ができます。
本巻収録の絵図
【別冊付図】
朝鮮人来朝大垣宿舎之図・切石村絵図・切石村屋敷絵図・東久瀬川屋敷絵図・今村屋敷絵図・若森村屋敷絵図・加賀野村絵図・加賀野村屋敷絵図・青木村絵図・横曽根村絵図
【本編中コラム】
西久瀬川絵図・(青)柳村絵図・草道嶋村屋敷絵図・内阿原村絵図・小野村絵図・下開発村屋敷絵図・上開新田絵図