ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

このページを一時保存する

スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置

『資料編 古代・中世』

  • [2014年9月3日]
  • ページ番号 6363

『資料編 古代・中世』の内容

 『大垣市史 資料編 古代・中世』は、古代からおよそ慶長年間までの文献史料や出土文字資料、金石文、仏教絵画などを体系的に収録しました。

 本巻の特色は、次のとおりです。

1.各種古文書の収録

 古文書は市内の関係機関が所蔵する史料をはじめ、全国に散在する関連文書も視野に入れた広域的な調査を実施し、各種書状や寺院関係文書、神領関係文書、稲葉家文書など、既刊本で扱われたものもあわせて、可能な限り収録しました。また、本巻に収録できなかった史料については「未掲載史料一覧」などにより、史料の概要が確認できるようにしました。
斎藤道三書状

〔斎藤道三書状/天文20年(1551)/西円寺蔵〕

稲葉一鉄禁制

〔稲葉一鉄禁制/天正12年(1584)/宝光院蔵〕

2.浄土真宗関係資料の収録

 浄土真宗の寺院が多く、真宗処ともいわれる西美濃地域での真宗流布のルーツなどを探るため、中世以前より続く寺院調査を重点的に行い、各寺院が所蔵する絵像の裏書なども重要史料として位置づけ、多数収録しました。これらのものは、古くからの本願寺との結びつきなどをうかがい知ることができる貴重な資料です。
方便法身尊像裏書

〔方便法身尊像裏書/慶長6年(1601)/専光寺蔵〕

顕如影像裏書

〔顕如影像裏書/文禄3年(1594)/真徳寺蔵〕

3.過去帳の収録

 故人の戒名や俗名・没日・享年などが記された帳簿である「過去帳」を三点取り上げ、文献史料として位置づけ収録しました。そのうち「東寺過去帳」と「時宗過去帳」については、美濃国に関する人物や記事を抄録し、「円興寺過去帳」については、千年以上に及ぶ七百数十名の全記録を翻刻しました。

4.仏教絵画資料等を写真で掲載

 文献史料以外にも、初期真宗期の阿弥陀如来像や方便法身尊像など、貴重な仏教絵画や名号などの写真を、口絵や本文中の随所に掲載しました。
聖徳太子六臣像

〔聖徳太子六臣像(県指定重要文化財)/浄源寺蔵〕

阿弥陀如来像

〔阿弥陀如来像/聚楽寺蔵〕

5.古記録の記事を豊富に収録

 古代では「権記」「小右記」「中右記」「御堂関白記」など、中世では「大乗院寺社雑事記」「蔭凉軒日録」「実隆公記」「山科家礼記」「天文日記(石山本願寺日記)」などの第一級史料の古記録の中から、美濃国に関連する項目を網羅的に調査し、百点近い書目より三千数百点に及ぶ記事を抄録しました。美濃の有力者や関係者、寺院の動向をはじめ、政治・経済・宗教・文化・動乱・社会情勢・所領関係、さらには美濃紙や打刃物、農産物などの美濃の特産品に関するものまで、豊富な記事を年代順に綴り、大幅に強化・充実した内容にしました。

6.出土文字資料・金石文を多数収録

 出土文字資料(木簡・墨書土器・漆紙文書)や金石文(石仏・石塔・石碑・梵鐘陰刻銘など)を扱い、関係機関や現地調査を実施し、釈文や銘文の確認・解読を行いました。木簡については美濃国に関連する四十点以上の写真を掲載し、金石文については項目を設定し、所在地別の表形式で収録しました。
五輪塔

〔五輪塔(地輪)/永正6年(1509)/大垣城〕

五輪塔(地輪)

〔五輪塔(地輪)/大永5年(1525)/五井家墓地〕

 悠久の時を経て伝わった資料にふれながら、地域の郷土愛を育む一助として、また郷土史研究に寄与する一冊として、本巻が多くの方々に活用、愛読されることを願っております。

トップページへもどる

「大垣市史購入のご案内」へ

お問い合わせ

Copyright (C) Ogaki City All Rights Reserved.