桜(サクラ)
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桜(サクラ) ~夜桜の里:大垣公園~
◆種類・本数 約33種約180本
◆開花時期 3月下旬~4月上旬
◆花言葉 優れた美人、精神美
見どころ
大垣公園は市の中心部に位置し、大垣城本丸を中心に設置され、戦前には国宝であった天守が再現されています。夜はライトアップされ、闇夜に浮かび上がる姿も美しいものです。
現在約33種類約180本のサクラがあり、桜の代表であるソメイヨシノ、黄緑の花を咲かすギョイコウザクラやウコンザクラなど、色々なサクラが楽しめ、花見の期間も長くなっています。
桜(サクラ)の種類
(1)アマノガワ(天の川)
オオシマザクラ系のサトザクラで、オオシマザクラにヤマザクラ、エドヒガン、マメザクラ、カスミザクラなどを掛け合わせて作られました。明治時代に荒川堤から全国に広まりました。
垂直に伸びる小枝と淡いピンク色の花が織りなす開花期の様子を「天の川」に見立てて名付けられました。枝は直立する性質があり、全体としては竹帚(たけぼうき)を逆さにしたような樹形になります。
(2)イチヨウザクラ(一葉桜)
4月中旬に直径4~5cmの花が垂れ下がり、全体がやや縮れて見えます。雌しべが1本で下半分が葉化しているのが名前の由来といわれています。
(3)ウコンザクラ(鬱金桜)
ソメイヨシノの開花の後、4月中旬~下旬に淡黄緑色で直径約4cmの花がやや垂れ下がって咲きます。黄色の花を咲かせるサクラで、名前は、ショウガ科のウコンの根を染料に用いた鬱金色に由来し、それらと混同されないよう「鬱金桜」あるいは「鬱金の桜」と呼ばれることもあります。また、別名として「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」などがありますが、これらの別称はギョイコウザクラを指すこともあります。
(4)ウスズミザクラ(淡墨桜)
樹種はエドヒガン。樹齢1400年以上で、継体天皇のお手植えという伝説があります。花弁が淡い墨色を帯びることから淡墨桜と言われます。ほかにJR大垣駅南口広場と図書館横の文化公園にあります。
(5)エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)
山地に自生し、3月下旬~4月上旬、葉が出る前に淡紅色まれに白色の花が2~5個散形状に咲きます。花は5弁で直径2.3~3cm、小花柄、花柱の下部に毛があります。果実は球状で紫黒色に熟します。
江戸という名前がついていますが、本州、四国、九州の山地に自生する落葉高木で、彼岸の頃に咲くのでこの名前がつけられました。
(6)オオカンザクラ(大寒桜)
カンザクラの園芸品種でカンヒザクラとオオシマザクラの交雑種と考えられます。埼玉県川口市安行にあった原木から各地に広がりました。花は直径2.5~3.5センチで一重の五弁。花は薄紅色でやや下向きにつき、完全に咲かないのが特徴です。
(8)オモイガワザクラ(思川桜)
久保田秀夫が栃木県小山市東島田・小山修道院に栽培されていた十月桜の種子を1954年に播種、1959年に開花したものが半八重咲きで美しい桜だったことから、近くを流れる思川に因んで名付けられた品種です。
(9)カワヅザクラ(河津桜)
樹皮は黒灰色で横に割れ、こぶができます。葉の出る前か同時に開花し、つぼみは紅色で、花は直径2.5~3.5cmあり、淡紅色でふちがやや濃いピンクの強い一重の花です。花弁は5個で蜜が多いです。
オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されており、1955年頃、河津町の河津川沿いで発見されて移植・栽培されていたものが1966年から咲くようになり、1968年頃から増殖され、1974年にカワヅザクラと名付けられました。原木のある河津町では立派な桜並木があり,1月下旬頃から咲くそうです。
(10)カンザクラ(寒桜)
カンヒザクラとヤマザクラ系サトザクラまたはハヤザキオオシマとの雑種といわれています。樹皮は黒灰色で横に割れ、こぶができます。葉の出る前か同時に開花し、つぼみは紅色で、花は直径2.5~3.5cmあり、淡紅色でふちがやや濃くなります。花弁は5個で蜜が多いです。
(11)カンザンサクラ(関山桜)
世界各国で愛好されているサトザクラの代表的品種です。4月下旬に濃紅紫色で直径5~6cmの花が垂れ下がって咲きます。花弁は42~55で重ねが厚く、別名は『セキヤマ』です。
(12)カンヒサクラ(寒緋桜)
高さは5~7mで、葉より早く、1~3月に緋紅色または桃紅色の直径約2cmの花が垂れ下がって咲きます。花は半開状になり、密が多です。沖縄の石垣島などに野生化しています。
(13)ギョイコウサクラ(御衣黄桜)
4月下旬に直径約4.5cmの花が咲きます。花弁は12~14個で、緑色と黄色が混ざっていて、花弁の中心に紅色のすじがでます。花の色が変わっているので珍重されています。
(14)ケンロクエンキクサクラ(兼六園菊桜)
4月下旬~5月上旬、直径約4cmの花が垂れ下がって咲きます。花の色ははじめは紅色で、のちに淡紅色となります。花弁は300~350個で2段咲き。
(15)コウカ(紅桜)
1965年浅利政俊作出。花の形や色から、この名が付けられました。オオシマザクラと里桜の雑種と推定されています。開花期間が長く美しい八重桜です。
(17)サトザクラ(里桜)
里地で栽培される桜という意味で、サトザクラ(里桜)と呼ばれています。オオシマザクラなどいくつかの種類を人工的に交配して作り出された園芸植物です。花色は白色から桃色が多いです。
(18)イトサクラ(=シダレサクラ:枝垂れ桜)
エドヒガンと各部の形質がほぼ同じですが、枝が長くしだれます。3月下旬~4月上旬、葉がでる前に直径2.4~2.6cmの淡紅白色の花が散形状に2~3個咲き、花弁は5個で平開し、満開時には白くなります。
(19)ジュウガツザクラ(十月桜)
コヒガンザクラの園芸種です。春と秋の2回花が咲く小高木で、植栽されているものは、白色と淡紅色の2種類あります。秋冬に咲く花は、小型で小花柄が短く、春咲く花はやや大型で小花柄も長い。ほかに船町公園にもみられます。
(20)シュウゼンジカンザクラ(修繕寺寒桜)
原木は静岡県伊豆半島の伊豆市・修繕寺境内にありカンヒザクラとオオシマザクラの雑種と推定されます。花は一重咲で中輪・紫紅色、ソメイヨシノと比較すると小さめの花径です。
(21)スルガダイニオイサクラ(駿河台匂桜)
『匂いザクラ』の代表的品種です。4月中旬~下旬に直径約4cmで淡紅白色の芳香のある花が咲きます。果実の多い品種です。
(22)センダイシダレサクラ(仙台枝垂れ桜)
枝垂れ桜の代表品種。花は淡紅色、あるいは白色に見えます。一重で花の大きさは3cmぐらい。
記念樹や、シンボルツリーとして使われます。
(23)ソメイヨシノ(染井吉野)
オオシマザクラとエドヒガンの雑種で、観賞用として広く植栽されています。高さ10~15mになり、3~4月、葉がでる前に、直径4~5cmの淡紅色の花が3~4個散形状に咲きます。花弁は5個。
(24)タカサゴサクラ(高砂桜)
チョウジザクラとオオシマザクラ系八重サトザクラの雑種といわれています。4月中旬に直径4~4.5cmの半八重の花が咲き、紅色からしだいに淡くなります。花弁は11~15個。
(25)フクロクジュ(福禄寿)
東京の荒川堤で栽培されていたサトザクラ系の代表品種で七福神の中の一人の名前を持つたいへん縁起の良い桜です。花はピンク~淡紅色の八重咲きで大輪、花弁がねじれたように波打ち、房状にまとまって咲くため優美な雰囲気です。
(27)プリンセス・ミヤビ(プリンセス・雅)
埼玉県鳩ヶ谷市・埼玉植物園から当初プリンセス・雅として売り出された品種です。埼玉県内の苗木生産者がヤマザクラとして栽培されていた中から発見・選抜したといわれ、カンヒザクラと他種(ソメイヨシノ?)との雑種と推定されます。ピンクの花びらに濃い筋が入り、芯の濃い星がとても華やかです。
(29)ベニフゲンサクラ(紅普賢桜)
普賢象に似ていますが、花の色が濃紅色です。
(30)マメザクラ(豆桜)
高さ3~8mと低く、樹形が整い、また、さし木でもよくつくので盆栽や庭木としても広く植えられています。3月下旬~5月上旬、葉と同時かまたは少し早く、直径約2cmの花が1~3個散形状に咲きます。花は白色または淡紅色で横向きに咲くことが多いです。豆桜は小形のサクラの意味。
(31)ヤエカンヒザクラ(八重寒緋桜)
カンヒザクラの八重咲き品種、日本で栽培されているものは主に鐘形の個体です。花は鮮やかな濃紅色で八重咲きの花を下向きに咲かせます。花付きがよく花色も濃いので大変見応えがあります。
(32)ヤマザクラ(山桜)
日本に自生するサクラの代表であり、本種を親とする園芸品種も多いです。京都の嵐山や奈良の吉野山など各地に名所が見られます。開花はソメイヨシノより遅く、開花とともに若葉を展開させるのが本種の特徴です。若葉の色は赤が基本だが緑や黄褐色になるものなど変異が多いです。
(33)ヨウキヒサクラ(楊貴妃桜)
花は大輪、八重咲きで淡紅色です。開花期は4月中旬。
その美しさから中国の楊貴妃を連想して名付けられたといわれる桜で、余り大きくなりません。
(34)ヨウコウサクラ(陽光桜)
「天城吉野」と「寒緋桜」を交配して作った品種です。花びらは5弁でうねるようなシワが入り、濃いピンクで華やかな印象です。枝はあまり広がらずにコンパクトな形で、染井吉野よりも少し早く咲き、「紅吉野桜」などと呼ばれるところもあります。
(35)ヨシノシダレサクラ(吉野枝垂れ桜)
オオシマザクラとシダレザクラの交雑種とも言われています。花はソメイヨシノと似ていますが、最大開花時には白色になります。
(36)ジンダイアケボノ(神代曙)
原木は東京都調布市・神代植物公園にありアケボノと呼ばれていましたが、西田尚道により異なる品種であることが発見され、林弥栄により植栽地と旧名に因んで名づけられました。ソメイヨシノ系の品種で花色が淡紅色でやや濃くなります。