鉛給水管について

　水道水の水質基準は、安全で清浄な水道水をお客様のもとにお届けできるように、国が全国一律の基準として定めているものです。

　このうち鉛の基準は、すべての水道で備えていなければならない基準項目として、水道法により規定されている項目のひとつです。

　厚生労働省は、鉛の水質基準を人の健康に被害がない基準として1リットル当たり0.05mg以下と定めていましたが、平成15年度からWHO（世界保健機関）の「飲料水の水質ガイドライン」にあわせ、1リットルあたり0.01mg以下へと強化しました。

　給水管とは、道路に埋められた水道管（配水管）から分岐して、宅内の蛇口まで配管された個人が所有する管のことを指します。給水管には、塩化ビニル管、ポリエチレン管、鉛管などがあります。

　鉛給水管は、管内部に錆が発生せず、加工や修繕が容易であるという特性のため、1980年代後半まで全国的に使用されてきました。したがって、それ以前から水道を利用されているご家庭では、鉛給水管が使われている可能性があります。

　大垣市では、水質基準を十分に満たした水をお届けしていますが、鉛給水管を使用されているご家庭では、朝一番や長時間留守にした後などに水道水を利用される場合、鉛の濃度が高くなることがあります。念のためバケツ1杯程度は、飲み水以外の用途にお使いください。

　配水管から水道メーターまでの鉛給水管が明らかになった場合は、大垣市にて随時布設替えを実施しております。鉛給水管の利用が判明した場合や、給水管の材質を確認したい場合には、大垣市水道課までご相談ください。

　なお、水道メーターから蛇口までの宅内給水管については、お客様のご負担となります。布設替えを行う場合は、お客様より、大垣指定給水装置工事事業者にご依頼ください。