赤ちゃんの運動発達のポイント
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うつ伏せが嫌いな子は?
ハイハイが遅れる
- 両手をつく機会が得られず、上体を支えるための力がつかないため、ハイハイの姿勢にはなれません。
- うつ伏せの両手で上体を支えることで、腕だけでなく腹筋・背筋の筋力が高まります。
手の開きが遅れる
- 仰向きのままでは手は握った状態が続いてしまうので、うつ伏せにして手を開く機会を得ましょう。
- 手の開きが悪いと、物のつかみ放しがコントロールできずに手の細かい動作の獲得が遅れます。
転んだ時に怪我をしやすい
- 歩いて動き回ることができるようになると今度は転倒が心配です。
- ハイハイせずに歩いてしまった子は、転んだ時とっさに両手が出なかったり腕の力が弱いため怪我の多い子になります。
- よってハイハイの時間は長い方が良いとも言われています。
うつ伏せのはじめ方(4か月以降から)
- 写真のようにお母さんが下になって、赤ちゃんをお腹にのせてあげましょう。
- 赤ちゃんの機嫌のいいときに、1回2~3分を日に数回から始め、慣れてきたら回数や時間を少しずつ増やします。
注意!うつぶせのまま寝かすのは禁物です
- 小児科学会では『睡眠中のうつぶせ寝はやめるよう』に勧告しています。これは乳幼児突然死症候群(SIDS:健康であった赤ちゃんが突然無呼吸になり、死をもたらす症候群)の原因に睡眠時のうつぶせ寝が指摘されているからです。
- 首の座る前の赤ちゃんのうつ伏せ寝は、首の力が弱いために顔がふさがり窒息死を招きます。
- うつ伏せから仰向きに戻ることのできない生後6か月前の赤ちゃんにSIDSが多発しているため、この時期は特に注意が必要です。
※うつ伏せが好きな赤ちゃんは、うつ伏せ姿勢になっても「顔は横を向いている」「お母さんが傍にいる」「固めの布団を使う」「顔や身体の周りにはタオル・ハンカチなどの小物を置かない」「厚着をさせない」ことに注意していれば問題ないですが見守りは心掛けましょう。
ハイハイのためのトレーニング(6か月以降から)
- 6か月以降からは、上の写真のように胸の下にタオルを入れてあげましょう。
- 8か月以降からは、上の写真のように乳児の両脇をつかみ両手で支える姿勢にします。
- この時、体重が両腕に乗るように調整しますが、肘折れしても顔が床に接触しないよう両手を脇に入れて、いつでもサポートできるよう注意します。
※手のひらがしっかりと開いて肘が伸び、腕で体重を支えていることを確認します。機嫌のいいときに1回2~3分を日に数回から始め、慣れたら回数や時間を少しずつ増やします。
伝い歩きができるようになったら?
- 上の写真のように乳児の後側に立ち、お母さんの中指を握らせて乳児の歩む方向についていくように介助します。
- 両手介助でうまく歩くことができるようになったら、次は片手へとレベルアップします。
※前かがみの介助姿勢になるため、お母さんは腰の負担を減らすよう、時には膝を少し曲げた姿勢や膝立ちなって介助しましょう。