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名字研究家・森岡浩さんに聞く「大垣」姓の由来

  • [2019年1月8日]
  • ページ番号 43665
 大垣とは、寺院や邸宅の周囲に巡らした大きな垣根のことで、そこから各地に地名や名字が生まれた。地名は大垣市の他にも、京都府宮津市や、兵庫県朝来市・豊岡市、奈良県橿原市、島根県松江市、宮崎県(現在地不詳)にあり、名字は栃木県・京都府・兵庫県・奈良県の4府県に多い。
 「大垣」という名字が最も多い兵庫県では朝来市・丹波市に集中しており、朝来市 山東町にある大垣という地名がルーツ、京都府の宮津市から京丹後市に集中している「大垣」は宮津市の地名をルーツとしていると考えられる。この他、奈良県の奈良市や五條市に多い「大垣」も、かつて橿原市から田原本町にかけて広がっていた大垣荘がルーツだろう。
 一方、栃木県宇都宮市周辺に集中している「大垣」という名字は、栃木市の大柿地名をルーツとしてこの地域に多い「大柿」から、漢字が変化した可能性が高い。実は大垣市も古くは「大柿」と書かれていた。南北朝時代には地名をルーツとする大柿氏がおり、室町時代中期に地名が「大垣」となる頃には大垣氏がいたことが知られている。やがて大垣氏も歴史から消え、今でも岐阜県内には「大垣」という名字は極めて少ない。

名字研究家・森岡浩さんのプロフィール

 1961年高知県生まれ。早大政経学部卒。
 学生時代から独学で名字の研究をはじめる。名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない実証的研究を続けている。NHK「日本人のおなまえっ!」にレギュラー出演中。主な著書に「全国名字大辞典」(東京堂出版)「名字でわかる あなたのルーツ」(小学館)など。

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