つくしっこ通信 No.85
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家族みんなで感染症を予防しよう!
例年、12月~3月頃はインフルエンザの流行期に入ります。
今冬は、インフルエンザのみならず、新型コロナウイルス感染症にも注意が必要です。インフルエンザ対策は、新型コロナウイルス感染症としても有効です。家族の中で、乳幼児や高齢者は特にご注意ください。
かからない、うつさないために
(1)手洗いをしっかりと
外出から帰ったら、まず手洗いを。手のひら、甲、指先、指の間や手首までしっかり洗いましょう。アルコール消毒も効果的です。
(2)マスクを着用する
マスクの着用も感染症対策には有効です。ただし、2歳未満のお子さんは身体的な負担や取り扱いの困難さから、マスク着用の必要はありません。
(3)人混みは避ける
人との距離を保つことや、できるだけ人混みを避けることで、ウイルスに接触する機会を避けましょう。人混みを避けることでリスクを減らせます。
(4)生活習慣で抵抗力をつける
適度な運動、休養とバランスの良い食事で体の抵抗力を高めましょう。特に睡眠は大切です。
(5)室内の換気と加湿
こまめに部屋を換気しましょう。また、空気が乾燥すると感染症にかかりやすくなります。湿度は50~60%に保ちましょう。
(6)予防接種で重症化を防ぐ
インフルエンザの予防接種は「任意接種」です。日本では、例年12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬に流行のピークを迎えるので、12月中旬までにワクチン接種することが望ましいです。
発熱などの症状があるなと思ったら…
- まずは、かかりつけ医等の身近な医療機関に、電話相談してください。
- かかりつけ医を持たない場合や、相談先に迷う場合等は、保健所に設置されている「受診・相談センター」(「帰国者・接触者相談センター」から名称変更)に相談してください。
- 相談先の案内(自院への受診案内、他の医療機関を紹介等)に従って受診してください。
★インフルエンザ等の感染症は、家族内で感染してしまうことが多くみられます。子どもから大人へとうつすこともありますが、
まずは大人がしっかり予防対策をし、自分がかからないように、家庭に持ち込まないようにしましょう!
たばこの害から子どもを守ろう
知っていますか?たばこの煙に含まれる有機物質
たばこの煙には、約5300種類の化学物質があり、その中には約70種類もの発がん性物質が含まれています。
ニコチン
血管を収縮させ、血液の流れを悪くする。
タール
発がん性物質を含んでおり、がんを発生しやすくする。
一酸化酸素
血液中の酸素を不足させるため、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞などを引き起こす。
その他の影響として、しわ、肌荒れ、皮膚の黒ずみ、冷え性、せき、口臭、歯への着色などがあります。
妊娠中に喫煙するとおなかの赤ちゃんにこんな影響があります
ニコチンは胎盤への血流量を減らし、一酸化炭素はおなかの赤ちゃんと胎盤の成長発達に必要な酸素を不足させます。そのため、おなかの赤ちゃんと胎盤が低酸素状態となり、流産や早産、低出生体重児、胎児死亡などにつながります。また、赤ちゃんの知的能力への影響やADHD(注意欠陥多動性障害)などとの関連も報告されています。
妊娠中だけでなく出産後の喫煙もお母さんと赤ちゃんに影響があります
授乳中にお母さんが喫煙することで、ニコチンが母乳へと入り、赤ちゃんに不眠やおう吐、下痢などが出る可能性があります。また、母乳分泌が低下することがあります。
受動喫煙も危険!
たばこから出てくる煙や吐き出された煙を吸わされることを受動喫煙といいます。子どもの受動喫煙と、小児喘息や赤ちゃんが突然亡くなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)は十分に関連していることが分かっています。両親が喫煙している場合と喫煙していない場合では、SIDSの発生率はおおよそ5倍と言われています。また、気管支炎や中耳炎などにかかる確率が高くなり、風邪をひきやすく治りにくくなります。
2020年4月から健康増進法が一部改正され、受動喫煙対策が強化されました。多くの施設で原則屋内禁煙となり、喫煙可能な施設は標識の提示が必要とされています。
電子たばこも要注意!
電子たばこの蒸気から発がん性物質(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなど)の発生が報告されており、煙は見えなくても、有害物質が放出され、健康に影響する可能性があることが明らかになっています。
たばこの害から子どもを守るためには
たばこの影響を受けないためには、「喫煙をしない・させない」ことでしか防ぐ方法はありません。「換気扇を回せば…」「ベランダや個室で吸えば…」と考えがちですが、煙は家の中に広がります。空気がすべて換気扇で換気されるわけではなく、リビングなどへ拡散します。ベランダでもサッシの隙間から煙は中に入ってきてしまいます。
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