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つくしっ子通信 No.86

  • [2021年2月2日]
  • ページ番号 52321

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お子さんのこんな様子はありませんか?

  • よく転ぶ、あちこちぶつかる
  • じっと座っていられない

 もしかしたら、こうした行動の背景には、感覚の育ちの隔たりや弱さがあるかもしれません。
「感覚統合」が未発達、あるいは未熟だと体はもちろん、心の動きもギクシャクしたものになりがちです。

感覚統合とは

 様々な感覚から得た情報を有効に利用できるように組み合わせる脳の働きのことで、「(1)触覚」、「(2)前庭感覚(体の傾きが分かる)」、「(3)固有感覚(筋肉や関節の曲げ具合が分かる)」の3つの感覚が重要です。この3つの感覚は自覚しにくく、これらを頭の中で整理して適切な行動をとる力が、子どもは未発達で発展途上です。これらが原因の不器用さや落ち着きのなさが、感覚のつまずきによるものだと分かりにくく、誤解されやすいものです。体を器用に動かすためには、自分の体における「実感」があることが大切です。

自分の体に対する実感「ボディイメージ」(車の運転に例えると)

  • 車の輪郭、車幅、タイヤの位置
    ☆サイズ、位置
    (1)触覚

  • 坂での車の傾き具合
    ☆体の傾き
    (2)前庭感覚

  • ハンドルをどの程度動かしたら、曲がるか
    ☆関節の曲げ伸ばし
    (3)固有感覚

  • アクセル、ブレーキの踏み具合
    ☆力加減
    (3)固有感覚

 この3つの感覚が適切に働くことで、脳の中に体の地図(ボディイメージ)が育ち、それをもとに、物や環境に合わせて体を使えるようになってきます。ボディイメージが未発達であると、上手く体を使えない不器用さが生じ、子どもの意欲の低下につながり、「苦手意識」が生じやすくもなります。


感覚統合のための体を使った遊びの例

  • 乗り物、お馬さんごっこ
     車や電車、馬などに乗る感覚で、大人のひざの上に乗ります。大人は「右に曲がりまーす」「左でーす」などと言いながら、体を左右に揺らします。遊びながら、体を傾ける感覚や、それを立て直す力もついてきます。

  • ジャングルジム遊び
     身のこなしを育てる代表的な遊具です。自分の体を縦、横、斜め方向に移動させることで、空間の中で自分の体を感じ取り、体を上手に使いこなす能力を高めます。

  • 布ブランコ
     ゆ~らゆらとバスタオルの両端を大人2人で持ち、ハンモックのように子どもを乗せてゆっくり揺らします。

☆ポイント
 動きがパターン化すると、感覚が刺激されず効果は半減しますので、いろいろな動きを取り入れましょう。遊ぶ時は、お子さんがけがをしないように、注意を払いましょう。また、楽しい遊びも人それぞれ違います。楽しみながら心と体を育み、健やかな成長を促しましょう。


家族で見直そう 子どもとスマホの付き合い方

 赤ちゃんを泣き止ませる、子どもをしつける、子どもを遊ばせる…

 近年、スマホの普及に伴って、子育ての場においても様々なアプリが利用されています。しかし、そんな便利なスマホも使い過ぎてしまうと、子どもの成長を妨げてしまう危険性があります。便利さの裏にある影響を知り、スマホの使い方を見直しましょう。


スマホを使うことでの子どもへの影響

視力への影響!!

 乳幼児期は視力が発達する重要な時期です。この時期にスマホの画面を見る時間が長いと、液晶から出るブルーライトなどの影響で視力の発達を妨げてしまう危険性があります。


言葉や情緒、社会性の発達への影響!!

 子どもをスマホで遊ばせる時間や親がスマホを見る時間が長くなると、親子でのコミュニケーションの機会が減ってしまいます。乳幼児期は、親や家族など人とのコミュニケーションを通して言葉や社会性を身につけていきます。この大切な時期に親が子どもに話しかける機会が少なくなるということは、子どもの発達の遅れに繋がる可能性があります。


子どもの体力・運動能力への影響!!

 スマホはタッチパネルに触れるだけで、自分の興味のあるゲームや映像を引き出すことができます。夢中になってしまうと他のことへの興味が薄れ、体を動かして遊ぶことが減ってしまいます。乳幼児期に体を動かす機会が少なくなることは、子どもの体力・運動能力の低下に繋がる可能性があります。


子どもの成長に大切なこと

たくさん話しかける

 赤ちゃんの頃から子どもは、親にたくさん話しかけてもらうことで「言葉の貯金」をしています。まだ意味のある単語を口に出せない幼い子どもでも、親からの呼びかけなどで言葉を理解し、学んでいきます。目と目を合わせ、子どもの出す声にできるだけ応え、相手をしてあげましょう。


親子で向き合って遊ぶ

 自分の体をコントロールできるようになると、人や物との触れ合いの中でさまざまな力を身につけていきます。また、お母さんなど身近な大人と同じものを見て、自分の気持ちに共感してもらうという体験は自己肯定感を育て、心の発達の基礎になります。絵本の読み聞かせ、お手伝い、散歩や外遊びなどで、親と一緒に過ごし、子どもの体力や運動能力、共感力を育てましょう。
 外遊びなどを通して色々なことを体験することで見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れるといった五感がバランス良く育ちます。 また、集団遊びなどで運動能力以外にもルールを守るなどの社会性や相手を思いやる心を育てることにもつながります。


スマホの使い方

 日々の関わりが、子どもの健やかな成長へと繋がっていきます。スマホに頼りすぎずに、親子で顔を合わせて一緒に遊ぶ時間をたくさん作ってあげてください。

 親子ともスマホを使う時間を決めたり、子どもにスマホを使わせっぱなしにせず、感想を聞いたり、お題を出すなどやりとりをするようにしましょう。

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