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    つくしっこ通信 No.88

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    • ページ番号  54504

    熱中症について

     熱中症とは、暑い・むし暑い環境で起こる体調不良のことです。体調不良は、脱水と高体温によって起こります。新型コロナウイルス感染症予防のためマスクを着けると、皮膚からの熱が逃げにくくなり、また、気づかないうちに脱水になるなど熱中症のリスクが高まります。
     暑さを避け、水分を摂るなどの「熱中症予防」と、マスクや換気といった「新しい生活様式」を両立させましょう。

    子どもは注意!

    (1)子どもは大人より体温が上昇しやすい!

     気温が体温より高くなると、人間は汗でしか体温調節ができません。子どもは汗腺が未発達で、発汗により汗を放散させることが苦手です。さらに、晴天時は地面に近づくほど気温が高くなり、ベビーカーや幼児の身長の高さ(約50cm)では、大人の高さより2~3℃気温が高くなることがあります。夏の炎天下では、子どもの体温は、大きく上昇する可能性があるため、注意が必要です。

    (2)子どもが脱水症になりやすい3つの理由があります!

    ⑴成長期は水分を多く必要とし、水分の出入りが激しい

    ⑵体重あたりの不感蒸泄(皮膚や呼吸から失われる水分)が多い
      大人は体重1kgあたり15ml  ⇒ 60kgで900ml
      子どもは体重1kgあたり25ml ⇒ 30kgで750ml

    ⑶汗をかく機能や腎臓の機能が未熟

    熱中症を防ぐポイント

    ⑴マスクを外しましょう

     屋外で人と2m以上の十分な距離が確保できる時には、熱中症を予防するためにマスクを外しましょう。やむを得ずマスクを着用するときは、激しい運動は控えましょう。

    (2)暑さを避けましょう

     涼しい服装を心がけ、日傘や帽子を適宜使用しましょう。吸湿性の良い綿素材がおすすめです。少しでも体調が悪くなったら涼しい場所へ移動し、室内に入ることが難しければ、外でも日陰に入るようにしましょう。

    (3)のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう

     1時間ごとにコップ1杯、入浴前後や起床後もまず水分補給をするようにしましょう。大量に汗をかいたときは塩分補給も忘れずに行いましょう。

    (4)こまめに換気をしながらエアコンを使用しましょう

     一般的な家庭用エアコンは、室内の空気を循環させるだけで、換気は行っていません。窓とドアなど2か所を開けることと扇風機や換気扇を併用することがポイントです。エアコンを止める必要はありません。換気後は、エアコンの温度をこまめに再設定するようにしましょう。

    (5)暑さに備えた体づくりと日頃から体調管理をしましょう

     日頃から外遊びを取り入れ、気温の変化に順応できるようにしましょう。毎朝、決まった時間に体温測定をするなど健康チェックを行い、体調が悪いときは、無理せず自宅で静養しましょう。

     汗をかいたら…
     こどもは頭や首、わきの下、手足のくびれなど汗がたまりやすく、あせもができることがあります。汗をこまめにふいたり、 シャワーで流してあげましょう。

    たばこの害から子どもを守ろう

    知っていますか? たばこの煙に含まれる有害物質

     たばこの煙には、約5300種類の化学物質があり、その中には約70種類もの発がん性物質が含まれています。

    ニコチン

     血管を収縮させ、血液の流れを悪くする

    タール

     発がん性物質をふくんでおり、がんを発生しやすくする。

    一酸化炭素

     血液中の酸素を不足させるため、動脈硬化狭心症心筋梗塞などを引き起こす。


    その他の影響として、しわ、肌荒れ、皮膚の黒ずみ、冷え性、せき、口臭、歯への着色などがあります。

    妊娠中に喫煙するとおなかの赤ちゃんにこんな影響があります

     ニコチンは胎盤への血流量を減らし、一酸化炭素はおなかの赤ちゃんと胎盤の成長発達に必要な酸素を不足させます。そのためおなかの赤ちゃんと胎盤が低酸素状態となり、流産や早産、低出生体重児、胎児死亡などにつながります。また、赤ちゃんの知的能力への影響やADHD(注意欠陥多動性障害)などとの関連も報告されています。

    妊娠中だけでなく出産後の喫煙もお母さんと赤ちゃんに影響があります

     授乳中にお母さんが喫煙することで、ニコチンが母乳へと入り、赤ちゃんに不眠やおう吐、下痢などがでる可能性があります。また母乳分泌が低下することがあります。

    受動喫煙も危険!

     たばこから出てくる煙や吐き出された煙を吸わされることを受動喫煙といいます。
     子どもの受動喫煙と、小児ぜんそくや赤ちゃんが突然亡くなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)は十分に関連していることがわかっています。両親が喫煙している場合と喫煙していない場合では、SIDSの発生率はおおよそ5倍と言われています。また、気管支炎や中耳炎などにかかる確率が高くなり、風邪をひきやすく治りにくくなります。

     2020年4月から健康増進法が一部改正され、受動喫煙対策が強化されました。多くの施設で原則屋内禁煙となり、喫煙可能な施設は標識の提示が必要とされています。

    電子たばこも要注意!

     最近、煙やにおい、有害物質が少ないとして加熱式たばこが人気を集めています。しかし、加熱式たばこにもニコチンなどが含まれており、煙は見えなくてもPM2.5などの有害物質が放出されています。

    たばこの害から子どもを守るためには

     たばこの影響を受けないためには、「喫煙をしない・させない」ことでしか防ぐ方法はありません。「換気扇を回せば…」「ベランダや個室で吸えば…」と考えがちですが、煙は家の中に広がります。空気がすべて換気扇で換気されるわけではなく、リビングなどへ拡散します。また、空気清浄機は、たばこの臭いは取り除けても有害物質の除去には効果がありません。ベランダやサッシの隙間から煙は中に入ってきてしまいます。
     受動喫煙を避けるため、子どものいる家庭では、たばこは室内で吸わず、屋外で吸うようにしましょう。

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