梅毒にかかる人が増えています!
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岐阜県内の梅毒患者報告数が例年よりも早いペースで増加しており、2022 年は 9 月末 時点ですでに過去最多となっています。性感染症の一つである梅毒は、近年全国的に患者数が増加しており、岐阜県の場合男性では30 代~40代、女性では20代の割合が多い状況となっています。

梅毒ってどんな病気?
梅毒トレポネーマという病原菌による感染症であり、長い時間をかけて症状が進行します。 感染後も無症状であることが多く、知らない間に他人に感染させてしまう場合もあります。 感染早期に抗菌薬による治療を行うことで完治しますが、治療をせずに放置すると、数年後に重い症状をおこすことがあります。
主として性行為の際に、感染部位と粘膜や皮膚が接触することにより感染します。 具体的には、性器と性器、性器と口、性器と肛門の接触などが原因となります。

感染しているかどうかを知るには?
梅毒の感染は、医師の診察と血液検査(抗体検査)で判断します。 皮膚科、泌尿器科、婦人科などで検査を受けることができます。 梅毒の感染がわかった場合には、パートナーも検査を受けましょう。

岐阜県内の保健所でも、匿名・無料で梅毒の抗体検査を受けることができます
保健所によって検査日が決まっており予約が必要です(検査日は HIV 抗体検査と同日です。 また岐阜市保健所以外の7保健所では、梅毒のみの検査を希望することができます。)。
詳しくは下記をご覧ください(県感染症対策推進課ホームページ「HIV 抗体検査のご案内」)
https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/297713.pdf

妊婦の方へ ~梅毒はお母さんからお腹の赤ちゃんに感染することがあります~
妊娠している女性が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産や早産を 起こしたり、生まれてきた赤ちゃんに重い症状を起こすことがあります(先天梅毒)。
岐阜県内でも 2019 年以降、先天梅毒の患者が数件報告されています。
先天梅毒の発生を防ぐため、初期の妊婦健診で梅毒の抗体検査が行われています。 ただし、検査後に梅毒に感染して赤ちゃんが先天梅毒となることもあるため、 検査が陰性であっても、出産までの感染予防が大切です。
また、妊婦健診で梅毒に感染していることがわかった場合、 早期に適切な治療をすることで、先天梅毒を防ぐことができます。

感染の心配のある方は、検査を受けましょう。
梅毒は、症状の消える期間があるため、受診と治療が遅れることがあります。 自分自身のため、またパートナー、そして赤ちゃんのためにも、早期発見・ 早期治療が何より大切です。感染の心配のある方は、検査を受けましょう。

参考

令和4年度 リーフレット
リーフレット

