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    つくしっこ通信 No.96

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    • ページ番号  62540

    たばこの害から子どもを守ろう

    知っていますか? たばこの煙に含まれる有害物質

     たばこの煙には、約5300種類の化学物質があり、その中には約70種類もの発がん性物質が含まれています。

     ニ コ チ ン:血管を収縮させ、血液の流れを悪くする。

     タ ー ル :発がん性物質を含んでおり、がんを発生しやすくする。

     一酸化炭素 :血液中の酸素を不足させるため、動脈硬化狭心症心筋梗塞などを引き起こす。

    妊娠中に喫煙するとおなかの赤ちゃんにこんな影響があります

     ニコチンは胎盤への血流量を減らし、一酸化炭素はおなかの赤ちゃんと胎盤の成長発達に必要な酸素を不足させます。そのためおなかの赤ちゃんと胎盤が低酸素状態となり、流産や早産、低出生体重児、胎児死亡などにつながります。また、赤ちゃんの知的能力への影響やADHD(注意欠陥多動性障害)などとの関連も報告されています。

     また、妊娠中だけでなく、出産後の喫煙もお母さんと赤ちゃんに影響があります。授乳中にお母さんが喫煙することで、ニコチンが母乳へと入り、赤ちゃんに不眠やおう吐、下痢などが出る可能性があります。また母乳分泌が低下することがあります。

    受動喫煙も危険!

     たばこから出てくる煙や吐き出された煙を吸わされることを受動喫煙と言います。子どもの受動喫煙と、小児ぜんそくや赤ちゃんが突然亡くなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)は関連していることが分かっています。両親が喫煙している場合と喫煙していない場合では、SIDSの発生率はおおよそ5倍と言われています。また、気管支炎や中耳炎などにかかる確率が高くなり、風邪をひきやすく治りにくくなります。            

     2020年4月から健康増進法が一部改正され、受動喫煙対策が強化されました。多くの施設で原則屋内禁煙となり、喫煙可能な施設は標識の提示が必要とされています。

     電子たばこも要注意!煙やにおい、有害物質が少ないとされる加熱式たばこについても、ニコチンなどが含まれており、煙はみえなくてもP明治2年5月などの有害物質が放出されています。

    たばこの害から子どもを守るためには

     たばこの影響を受けないためには、「喫煙をしない・させない」ことでしか防ぐ方法はありません。「換気扇を回せば...」「ベランダや個室で吸えば...」と考えがちですが、煙は家の中に広がります。空気がすべて換気扇で換気されるわけではなく、リビングなどへ拡散します。また、空気清浄機は、たばこの臭いは取り除けても有害物質の除去には効果がありません。ベランダでもサッシの隙間から煙は中に入ってきてしまいます。

     受動喫煙を避けるため、子どものいる家庭では、たばこは室内で吸わず、屋外で吸うようにしましょう。    

    脱水に気を付けて、夏を乗り越えよう!

     私たちの身体の半分以上は水分でできています。水分は「体液」と呼ばれ、身体にとって大切な役割を担っています。この体液が失われると脱水に陥ります。

    子どもは注意!

    (1)子どもは大人より体温が上昇しやすい!

     気温が体温より高くなると、人間は汗でしか体温調節ができません。子どもは汗腺が未発達で、発汗により熱を放散することが苦手です。さらに、晴天時は地面に近づくほど気温が高くなり、ベビーカーや幼児の身長の高さ(約50cm)では、大人の高さより2~3℃気温が高くなることがあります。夏の炎天下では、子どもの体温は大きく上昇する可能性があるため、注意が必要です。

    (2)子どもが脱水症になりやすい3つの理由があります!

    (1)成長期は水分を多く必要とし、水分の出入りが激しい

    (2)体重当たりの不感蒸泄(皮膚や呼吸から失われる水分)が多い

      大人は体重1kgあたり15ml⇒60kgで900ml  子どもは体重1kgあたり25ml⇒30kgで750ml

    (3)汗をかく機能や腎臓の機能が未熟

    脱水のサイン

    (1)普段と比べておしっこの回数が少ない

     普段に比べておしっこの回数が少ない、またはおしっこの色が濃いときは脱水の影響の可能性があります。

    (2)唇や口の中が乾燥している

     脱水になると口の中のつばが減少するため、唇や口の中が乾燥します。

    (3)皮膚のハリがなく、しわになっている

     皮膚には水分がたくさん含まれていて弾力性がありますが、脱水になると水分が減少し、弾力性がなくなります。

    (4)手足が冷たい

     脱水になると血液は生きていくうえで重要な臓器に集まります。そのため、手足等に血液はいかず冷たくなります。

    脱水を防ぐポイント

    (1)適切な飲水を教えましょう

     多量の発汗を伴う活動を行うときや、自分で飲水するのに慣れるまでは、水分補給タイムをこまめにもうけて飲水を促しましょう。

    (2)規則正しい食生活をしましょう

     身体に入ってくる水分は飲料水からとる水分だけでなく、食べ物の水分と、食べ物が代謝されることで生まれる水分もあります。きちんと食事をとることが脱水予防につながります。特に野菜や果物などは水分が多く含まれているため脱水予防に適しています。

    (3)顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう

     顔が赤く、ひどく汗をかいている場合は、体温がかなり上昇していると考えられます。涼しい環境で十分休息をさせましょう。

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