特集 湧水のまち大垣 (令和6年1月15日号)
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大垣市は、全国でも有数の自噴帯に位置しており、豊富な地下水の恵みにより発展し、古くから「水の都」と呼ばれています。市内には、良質な地下水が湧き出す井戸が数多くあります。
今回の特集では、大垣市自慢の湧き水スポットや水を生かしたものづくり、水辺に暮らす生き物などのほか、水を生かしたこれからのまちづくりを紹介します。

(1)加賀野八幡神社井戸(加賀野)

(2)春日神社「春日の宮湧き出ずる名水」
(本今町)

(3)八幡神社「大垣の湧水」(西外側町)

(4)名水 大手いこ井の泉緑地(郭町)

(5)高屋稲荷神社(高屋町)

(6)大垣女子短期大学「みずき森水」
(西之川町)

(7)大垣フォーラムホテル「幸福の泉」
(万石)

(8)白髭神社(長沢町)

(9)西之川ハリヨの池広場(西之川町)

(10)栗屋公園(栗屋町)

(11)三城公園(加賀野)

(12)藤江町まちかどオアシス(藤江町)

(13)金蝶園総本家大垣東店「菓生の泉」
(長沢町)

(14)弘法の井戸広場(十六町)

(15)北方町がま広場(北方町)

(16)(株)イビコン「創造の泉」(開発町)

(17)むすびの泉(船町)

(18)水都北口オアシス(林町)

(19)曽根華渓寺乃福水(曽根町)

(20)曽根城公園(曽根町)

(21)飛騨牛すずき「禾森乃井戸」(南頬町)

(22)上面八幡神社(上面)

(23)俵町薬木広場(俵町)

(24)水都の泉(高屋町)

(25)丸の内公園(丸の内)

(26)矢道町ハリヨの池広場(矢道町)
<水を生かしたものづくり>
◆水まんじゅう
水の質が良い大垣ならではの代表的なお菓子。上質なくず粉を使い、大垣の水で仕上げられ、独特のつるりとした舌触りで、江戸末期から市民に親しまれてきました。
近年は、白蜜がかかったふわふわのかき氷とコラボした「水まん氷」や洋菓子店が作る水まんじゅうなどさまざまなアレンジ商品が生み出されています。


◆日本酒・木枡
市内の酒蔵3蔵「三輪酒造」「武内酒造」「渡辺酒造醸」の日本酒。「銘酒あるところに名水あり」といわれるほど、日本酒にとって水は欠かせないものであり、大垣の名水で仕込まれた日本酒は逸品です。
また、大垣では木枡の生産が全国シェアの8割を占めており、平成28年には「大垣市木枡で地酒による乾杯を推進する条例」を制定しています。


◆名水わさび
大垣の地下水は、水温が年間を通して安定し、わさび作りに適していることから、平成19年に市の北部でわさび栽培が開始されました。大垣で生産されている「真妻わさび」は、強い辛みの中にまろやかな甘みがあり、香り豊かなのが特徴で、国産わさびの最高級品種といわれています。また、わさび味噌やドレッシングなどの加工品も開発されています。


<水辺に暮らす生き物>
◆ハリヨ
市の魚「ハリヨ」。きれいな水にしか棲まないハリヨはトゲウオ科の小魚で、一年を通して水温が15℃前後の低水温で清澄な水を好み、湧水や自噴水などを水源とするような、流れの緩やかな水路などに生息しています。
市内では、西之川ハリヨの池広場などで見ることができ、清掃活動など地域の人々の協力により、ハリヨの保護活動=写真=に努めています。


◆ホタル
市の昆虫「ホタル」。緑豊かな清流に生息しているゲンジボタル、里山の小川や水田に生息しているヘイケボタルは、豊かな自然環境のシンボルとなっています。また、赤坂町の金生山には、石灰岩質の独特な自然環境だからこそ見ることのできる、陸生のヒメボタルが生息しています。
市内では、杭瀬川や上石津地域などで見ることができ、小学校などでは、ホタルの保護・復活をさせようとする活動が広がっています。

◆湧き水と共に暮らす生き物
良質で豊富な地下水や森林、里山など美しく豊かな自然あふれる市内には、イシガメやカワセミ、タガメなどたくさんの生き物が生息しています。
スマートフォンアプリ「Biome:バイオーム」を活用して生き物調査をしてみると大垣の自然をより感じることができます。
バイオームは、生き物を撮影するとAI機能で名前を判定し、自分だけの図鑑や生息マップを作ることができる生き物コレクションアプリです。

同アプリHP

<水を生かしたこれからのまちづくり>
◆「わくわく湧き水マップ」ポータルサイトの公開
大垣市の代表的な湧き水スポットを紹介するポータルサイトを制作しており、3月下旬に公開予定です。
湧き水の情報だけでなく、地域における保全活動や湧き水に暮らす生き物などの情報も掲載する予定ですので、スマートフォンなどでご覧いただき、湧き水巡りにご活用ください。

◆四季の路の再整備
四季の路の路面のでこぼこや歩道部分を計画的に再整備していきます。特にアニメ「聲の形」の聖地であり、漫画を原作にしたドラマ「自転車屋の高橋くん」にも登場した美登鯉橋や、水門川万灯流しの出発地点になっている貴船広場などの修繕を進めるとともに、新たに誘導サインなども設けることで遊歩道の回遊性を向上し、ミニ奥の細道として、河川敷を歩いて楽しめる空間整備を行っていきます。

◆新たな「大垣銘菓」の開発
大垣の魅力を全国へ広めるために現在、大垣菓子業同盟会と連携して、大垣をイメージした新たな銘菓の開発に取り組んでいます。
◆大垣駅南口「井戸舟」の整備
「水を見る機会」「水に触れる機会」を増やすことで、「水都を感じられる風景」を創り出すため、大垣駅南口に、新たなシンボルとなるような井戸舟の整備を進めていきます。

井戸舟のイメージ
◆湧水マークの普及
湧水マークを、市内の自噴しているスポットに掲示したり、案内板に使用するなどにより、湧水の場所がわかるようにして、大垣のまちなかには湧水があふれていることが視覚的にわかるようにすることで「湧水のまち大垣」をアピールしていきます。

湧水マーク
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