溶連菌感染症にご注意ください。
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溶連菌感染症にご注意ください。
溶連菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌が原因となる感染症です。
例年、冬及び春から初夏にかけて流行しますが、近年は、時期にかかわらず流行する場合があるため、注意が必要です。
主な症状
主な症状は次のとおりです。
- 全身倦怠感
- 発熱(38℃から39℃)
- のどの痛み
- のどや扁桃腺が腫れ、口の中に白い部分がみられる(舌に苺状のぶつぶつがあらわれる)
- 腰、肘、膝、足など比較的大きい関節の痛み(腫れて熱を持つことがある)
このほかにも、細菌の侵入部位や組織によっては、中耳炎や肺炎などの多彩な症状を引き起こす場合があります。
疑わしい症状が現れた場合には、直ちに医療機関を受診しましょう。
潜伏期間
通常2日から5日間
感染経路
主な感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や細菌が付着した手や物を介して感染する接触感染により感染します。
予防方法
日頃から手洗いなどの基本的な感染対策を行うことが有効です。また、感染の疑いがある方との濃厚接触を避けることが最も重要です。
感染力が強いため、感染が分かったら、会社や学校などは休みましょう。基本的には抗生物質を飲み始めてから24時間経過すれば、感染力はなくなるといわれており、症状も通常2日から3日で治まります。熱も下がり、他の症状もなければ出社・出席することは可能ですが、職場や学校で規定がある場合がありますので、規定に従ってください。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症について
溶連菌感染症の流行とともに、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の感染者数も全国的に増加傾向にあります。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、溶連菌感染症と同様に、主にA群溶血性レンサ球菌が原因となる感染症です。
しかし、溶連菌感染症とは異なり、発病から病状が非常に急激かつ劇的に進行することが特徴です。
子どもから大人まで広範囲の年齢層で発症しますが、特に30歳以上の大人に多くみられる傾向にあります。
初期症状は、咽頭痛(のどの痛み)、発熱、消化管症状(食欲不振、吐き気、おう吐、下痢)、全身倦怠感、低血圧などの敗血症症状、筋痛などが見られます。
発病後数十時間以内には筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、発病後数十時間後に死に至る場合もあるため、疑わしい症状が現れた場合は直ちに医療機関を受診しましょう
予防方法
予防方法は、溶連菌感染症と同様に、手洗いや咳エチケット等の基本的な感染症対策を行うことが重要です。
また、手足等の傷口から感染する場合があるため、傷口を清潔に保つことも大切です。