つくしっこ通信 No.102
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足への刺激で脳を育てよう
立っている姿勢で地面と接しているのは足だけであり、足は人間の土台となる部位です。脳や全身の発達とも密に関わっており、子どもの「足育て」は、とても大切です。思うように動かせる体を育てるためにも足がポイントです。足や靴についての知識を大人が持ち、子ども達の発達をサポートしましょう!

子どもの足はどうやって成長するの?

1~3歳頃
歩き始めから3歳前くらいまでは、足裏の脂肪層が厚いため、偏平足のようにみえます。かかとは内側に倒れる傾向にあります

4~6歳頃
土踏まずができはじめます。かかとの軸は徐々にまっすぐになります。

靴選びの5つのポイント
幼児期の足の骨は、軟骨部分が多く、関節もゆるく、土踏まずが未発達です。幼児期の靴は、「足の骨格を支える」「足の動きをさまたげない」ものを選びましょう。中敷きを取り出して、足に合わせてみるのも分かりやすいです。
(1)足をホールドできる位置にベルトがある
(2)かかとを押しても潰れない
(3)足指を圧迫しない厚さで、つま先の余裕は10~15mm程度
(4)靴底が左右対称で安定している
(5)靴底が前から3分の1で曲がる

靴の履き方にも気をつけて!
子どもの発達によい靴を選んでも、正しく履かなければ、靴は十分な機能を発揮できません。ポイントは、靴に足を入れた後、つま先を上げて、床にかかとを「コン」と軽く打ちつけ、かかとの位置を合わせることです。その後、足首に近いベルトから留めましょう。

全身を支える土台「踏ん張れる足」をつくるための遊びのご紹介
【足指の運動】 座って足首を回したり、曲げ伸ばしをしたり、足指を手でほぐすなどしていきます。
【足指じゃんけん】 「じゃんけんぽん」のかけ声で、相手とタイミングを合わせて足指を使ってじゃんけんをしましょう。足指を意識的に使うことで地面を捉えやすくなり、全身の運動能力が向上します。
【足で当ててみよう】 タオルの下に色々なものを隠し、その上を踏んで「何を隠したか?」を当てるゲームです。発達に応じて、「硬い/柔らかい」や「大きい/小さい」等を聞いてみるのもおすすめです。
☆ルールを理解するあそびが難しい場合は、裸足で不安定な場所(クッションや布団の上、デコボコした地面など)を歩くのがおすすめです。
足への刺激は、脳とからだの機能を促し、歩くための土台作りに役立ちます。歩きはじめる前から、足の裏を軽く押したり、触れたりしましょう。
また、親子の触れ合いの中で、成長の基礎となる愛情や安心感を伝え、子どものこころとからだの可能性を伸ばします。親子で楽しみながら「足育て」をしてみませんか。

早寝・早起き・朝ごはん

早寝・早起きについて
人は朝の光とともに目覚め、日中活動し、夜はからだと脳を休めるというリズムを持っているため、生活リズムを整えることが、心身ともに健康でいる秘訣です。体温は寝ている間は低く、起きる時間になると上昇しはじめ、夕方から夜にかけて低くなるというリズムをもっています。睡眠リズムが崩れてしまうと体温の上昇のタイミングがずれてしまいます。体温が上昇することで、脳やからだが目覚め、活発に動けるようになります。夜更かしにより体温上昇のタイミングが遅くなると、起きていても脳もからだも働かない、時差ボケのような状態になってしまいます。

早く寝るためのポイント
(1)まずは早起き・外遊び!
早く起きて、よく体を動かせば、疲れて寝ることができます。
(2)暗く静かな環境を作る!
テレビやスマートフォンなどから発せられる強い光は、脳に刺激を与え「寝つきにくい状態」にします。電子機器は寝る1~2時間前に消すように心がけましょう。
(3)毎日同じ時間、同じ流れで眠るように促す!
時間を決め、その時間がきたら眠る準備をしましょう。寝室に移動する、絵本を読むなど、同じ時間に同じことを繰り返すことで脳に眠くなるサイクルができます。

朝ごはんについて
幼児期の子どもには、脳とからだが発育・発達するためのエネルギーや栄養素が特に必要です。寝ている間も脳は働いているため、朝起きたときには、脳のエネルギー源であるブドウ糖をはじめとする様々な栄養素を補給する必要があります。
そして「よく噛んで食べる」ことで、脳が覚醒し活発になります。また、口に食べ物が入ると、胃や小腸、大腸が動き始め、内臓も目覚め、朝の排便習慣につながります。

朝ごはんのポイント
(1)まずは「食べる習慣」をつける
忙しい朝は手の込んだメニューでなくて構いません。何かを食べることから始めましょう。
(2)毎日決まった時間に食べる
同じ時間に食べることで、お腹が空くリズムができます。
(3)誰かと一緒に食べる
一緒に食べることでより食欲がわいてきます。「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつや箸の使い方、食事の作法などを教える機会にもなります。
思い切りからだを動かして遊ぶことは、お腹がすいておいしく食事ができたり、疲れてぐっすり眠ることができるというように、規則正しい生活リズムを作ることにもつながります。そして遊びの中で人とのコミュニケーションをとることで、社会性の発達を促し、ルールやマナーを理解し守ることを学ぶ機会となります。
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