重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
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令和7年7月7日、岐阜県在住の60歳代女性1名が、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症したことが判明しました。
岐阜県内でSFTS患者の発生が報告されたのは、今回が初となります。
SFTSは、主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。春から秋にかけては、マダニの活動が盛んとなり、咬まれる危険性が高まるため、特に注意が必要です。
草むらや藪などに入る場合は、肌の露出を少なくし、虫除け剤を使用するなどして、マダニに咬まれないように気をつけましょう。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、フェヌイウイルス科バンダウイルス属のSFTSウイルスによる感染症です。
主な症状は、発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)であり、ときに頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴います。
血液症状では、血小板減少、白血球減少、血清酵素の上昇が認められます。
致死率は10〜30%です。

感染経路
ウイルスを保有するマダニの刺咬による感染が中心ですが、近年、SFTSウイルスに感染したペット等の動物からの感染も報告されています。
年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 |
---|---|---|---|---|---|---|
人数(人) | 75 | 111 | 116 | 134 | 120 | 80(※) |
※令和7年の数値は、令和6年6月22日時点での速報値となります。

予防方法

マダニに咬まれない!
- マダニは、主に森林や草地に生息していますが、郊外や市街地でも生息しています。草むらや藪などに入る場合は、肌の露出が少なくなるように(帽子・手袋を着用し、首にタオルを巻くなど)しましょう。
- 長袖、長ズボン、登山用スパッツ等を着用し、シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れましょう。
- サンダル等は避け、足を完全に覆う靴を履きましょう。
- マダニが目視で確認しやすいため、明るい色の服を着ましょう。
- 肌の露出部分にディート、イカリジンなどの有効成分が含まれた虫除け剤を使用しましょう。(取扱説明書に沿って使用してください)
- 屋外活動後は、上着や作業着は家の中に持ち込まないようにし、すぐに入浴してマダニに咬まれていないか確認しましょう。

マダニに咬まれたら
マダニに咬まれているのを見つけたときは、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関で処置をしてもらいましょう。
マダニに咬まれたあと、数週間は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。その際、マダニに咬まれたことを医師に説明してください。

動物からのSFTS感染を防ぐ!
- 動物を飼育している場合、過剰なふれあい(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなど)は控えてください。
- 動物に触ったら必ず手を洗いましょう。
- 動物に付着したマダニは、動物病院で適切に駆除してもらいましょう。
- 飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際は、マスク、手袋などを着用し、咬まれたり舐められたりしないように注意したうえで、動物病院で診てもらってください。
- ペットがマダニに咬まれないよう、ノミダニ予防薬も有効ですので、獣医師に相談しましょう。
- 野生動物は、どのような病原体を保有しているかわかりません。野生動物との接触は避けてください。

参考
・岐阜県ホームページ:県内初の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生について(別ウインドウで開く)
・厚生労働省ホームページ:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(別ウインドウで開く)
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