たばこについて考えてみよう
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たばこの煙には多くの有害物質が含まれており、がん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、COPD(慢性閉塞性肺疾患)等生活習慣病の重要な危険因子です。
有害物質は、喫煙者が吸う「主流煙」だけでなく、たばこの燃焼部分から立ち上る「副流煙」や、喫煙者が吐き出す「呼出煙」にも含まれており、喫煙者だけでなく、まわりの非喫煙者の健康にも影響を及ぼすことがわかっています。
日本では、喫煙によって年間約13万人が死亡していることや、肺がんのリスクが男性では約4倍、女性では約3倍に上昇することが報告されています。
ご自分やまわりの方の健康のために、禁煙について考えてみませんか。

5月31日は世界禁煙デー 「世界のみんなと一緒に禁煙を始めよう。」
世界保健機関(WHO)は、5月31日を「世界禁煙デー」と定め、厚生労働省は、毎年5月31日から6月6日までを「禁煙週間」と定めています。
禁煙週間のテーマ
『受動喫煙のない社会を目指して ~私たちができることをみんなで考えよう~』

受動喫煙対策の義務化について
平成30年7月に「健康増進法の一部を改正する法律」が公布されました。
望まない受動喫煙を防止するため、令和元年7月から第一種施設(学校・病院・児童福祉施設等・行政機関)の原則敷地内禁煙が義務化、令和2年4月から第二種施設(第一種施設、喫煙目的施設以外の多数の者が利用する施設)の原則屋内禁煙が義務化されました。

電気加熱式たばこも「たばこ」です
電気加熱式たばことは、たばこの葉や、たばこの葉を用いた加工品を電気で加熱し、発生した蒸気を吸うものです。
販売開始してからまだ日が浅いため、健康影響評価等の情報が少なく、今後も注視が必要です。
電気加熱式たばこにも、少なからず有害物質が含まれており、喫煙者と受動喫煙者の健康に悪影響を及ぼす可能性については否定できないと考えられています。
たばこの煙にさらされることについて「安全なレベル」というものはありません。
国では当分の間、電気加熱式たばこは紙巻たばこと同様の扱いにするとしています。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知っていますか?
COPDは別名「たばこ病」と言われており、たばこなどの刺激で気管支に炎症が起こり、ついには肺胞が破壊されることによって呼吸がしにくくなります。
喫煙開始の年齢が若いほど、また1日の喫煙本数が多いほどCOPDになりやすく、進行しやすいといわれています。
体を動かした時に息切れを感じたり、せきやたんが、続いたりすることが主な症状です。
ありふれた症状であるため、見過ごしてしまいがちで、発見の遅れにつながります。
COPDが進行すると少し動いただけでも息切れし、日常生活もままならなくなります。
さらに進行すると常時酸素ボンベが必要になったり、最悪の場合寝たきり状態になる場合もあります。早期発見、早期治療が重要です。
