おおがき音楽人列伝
- []
- ページ番号 52457
小倉末子〔おぐら すえ〕
世界が認めた日本人ピアニスト第1号
小倉末子(おぐらすえこ)
明治24年~昭和19年(1891~1944)
大垣町西田町(現・大垣市寺内町)の士族の家に生まれる。戸籍上の名は「末」。幼くして父母を失い、神戸で貿易業を営む兄の庄太郎に引き取られた。ドイツ人の義姉マリヤからピアノを習い、神戸女学院ピアノ科を卒業後、東京音楽学校(現・東京藝術大学)を経てベルリン王立音楽学校(現・ベルリン芸術大学)に留学し、天性の才能を飛躍的に発展させた。第一次世界大戦開戦により、ドイツを去りアメリカへ渡ると、シカゴメトロポリタン音楽学校(現在は閉校)教授として教鞭をとりながら、演奏活動を続け賞賛された。帰国後は、天才女流ピアニストとして明治黎明期の洋学界をリードするとともに、東京音楽学校教授として多くの優秀な音楽家を育成した。
江口夜詩〔えぐち よし:本名・源吾(げんご)〕
大垣市上石津町出身の作曲家。
明治36年、大垣市上石津町(旧・時村)に生まれる。
「忘られぬ花」「急げ幌馬車」「心のふるさと」「月月火水木金金」「長崎のザボン売り」「憧れのハワイ航路」「赤いランプの終列車」「瓢箪ブギ」など数々のヒット曲を作曲。また、歌謡学校を設立するなど、何人もの新人歌手や新人作詩家を発掘し世に紹介。「大衆音楽の父」と呼ばれた。
江口浩司(えぐち ひろし)
江口夜詩の長男。
武蔵野音楽大学作曲科にて作曲を学ぶ。本格的な作曲の勉強は服部正氏に師事。
昭和34年にキングレコード(株)専属作曲家となる。また全国の校歌、社歌、市民歌なども数多く作曲。
平成18年、長年にわたる音楽活動を通じて日本音楽界の進展に多大な寄与を果たした業績に対して、第48回「日本レコード大賞」功労賞が贈られる。
辻 彩奈 (つじ あやな)
大垣市出身のヴァイオリニスト。
1997年 岐阜県大垣市生まれ。大垣市立青墓小学校卒。
2016年 モントリオール国際音楽コンクール優勝、併せて5つの特別賞(バッハ賞、パガニーニ賞、カナダ人作品賞、ソナタ賞、セミファイナルベストリサイタル賞)を受賞。