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おがっきぃの“今週の一句”バックナンバー

  • [2024年4月22日]
  • ページ番号 19014

令和6年

元日は舞台稽古や鼓鳴る【令和6年1月1日】

初夢を思い出せずに二度寝する【令和6年1月8日】

片手鍋隅の焦げ跡冬の朝【令和6年1月15日】

上着着てはしゃぐ子どもや冬景色【令和6年1月22日】

冬虹や兄弟喧嘩をとめれるか【令和6年1月29日】

薄氷につま先でのるバレリーナ【令和6年2月5日】

如月の微睡む甘さチョコ作り【令和6年2月12日】

ポケットにある缶コーヒー春残し【令和6年2月19日】

幾つもの小さき福よ梅の花【令和6年2月26日】

擦れた分だけ祈りありひな人形【令和6年3月4日】

春の暮なにか咥えている烏【令和6年3月11日】

道端に菜の花今日も平和かな【令和6年3月18日】

子どもらが土筆のごとく背比べ【令和6年3月25日】

川面まで枝を伸ばして初桜【令和6年4月1日】

前ばかり見てはいられぬ春霞【令和6年4月8日】

陽春やくつ下の穴そのままに【令和6年4月15日】

令和5年

筆様の撥ねや兎の登り坂【令和5年1月2日】

初夢の一話完結それつきり【令和5年1月9日】

冬温し蓮根の穴数へをり【令和5年1月16日】

岩肌にすがる垂水の氷柱かな【令和5年1月23日】

遥かなる見慣れし山の冬景色【令和5年1月30日】

暖色のクロスステッチ春を待つ【令和5年2月6日】

早春の匂ひのまどか枝太る【令和5年2月13日】

餌をめがけ真逆さまに鴨もぐる【令和5年2月20日】

盆梅や光陰重ね色起こす【令和5年2月27日】

吊り雛の揺れてとどかぬ幼ゆび【令和5年3月6日】

朝東風や鳥声を結ふ屋根向かう【令和5年3月13日】

三分半熱く奏づや卒業歌【令和5年3月20日】

つくしんぼあべこべに靴はいたまま【令和5年3月27日】

手つなぎさんぽぬれてうれしや春の雨【令和5年4月3日】

春光や手帳に走るボールペン【令和5年4月10日】

葉桜や同窓会の返事待つ【令和5年4月17日】

青空を追ひかけて行くしゃぼん玉【令和5年4月24日】

武者人形まねて仁王立ちする児【令和5年5月1日】

母の日や針山に刺す小町針【令和5年5月8日】

山車を曳く子の二の腕の力瘤【令和5年5月15日】

ポロシャツの襟立て走る更衣【令和5年5月22日】

風薫る想いは遠く芭蕉像【令和5年5月29日】

柿の花咲いている間の秘密事【令和5年6月5日】

紫陽花の濡れた花びら宝箱【令和5年6月12日】

五月雨や不安駆り立て走り出す【令和5年6月19日】

雨蛙赤子の子守りで鳴いてゐる【令和5年6月26日】

大青田ひとり散歩に添ふて揺る【令和5年7月3日】

風鈴の音の連れ行く星明り【令和5年7月10日】

街をゆく若人の手に扇風機【令和5年7月17日】

梅雨明を知らず予定の先送り【令和5年7月24日】

控へめに母の香たぐる白日傘【令和5年7月31日】

年ごとに祈ぐ幸ひや星祭【令和5年8月7日】

線香立ての傾いたまま墓参【令和5年8月14日】

朝顔やほどよく冷めた白湯をのむ【令和5年8月21日】

温き風芭蕉巻葉をほどきゆく【令和5年8月28日】

幼子のにぎりこぶしのなかの秋【令和5年9月4日】

花びらに長寿を託す菊の宴【令和5年9月11日】

月満ちて兎餅つき子は跳ねる【令和5年9月18日】

蜻蛉や季節の便り運ぶ羽【令和5年9月25日】

どこまでも歩いて行ける秋の昼【令和5年10月2日】

コスモスを見つけてはたと止まりをり【令和5年10月9日】

物思いあれもこれもと夜長かな【令和5年10月16日】

秋の香り染みたる平和かな【令和5年10月23日】

秋日和予定なくても動き出す【令和5年10月30日】

日曜日かぼちゃサラダの濃い黄色【令和5年11月6日】

隣人の気配消えた金木犀【令和5年11月13日】

戦場に生き残りたり枯薄【令和5年11月20日】

伊吹嶺のだんだん白く冬隣【令和5年11月27日】

木枯らしや一味一振かけうどん【令和5年12月4日】

コンビニはまた今度かな冬籠り【令和5年12月11日】

ポインセチアラメ光る爪忍ばせて【令和5年12月18日】

クリスマス年をとってもサンタ待ち【令和5年12月25日】

令和4年

弾初のやさしき音色福来る【令和4年1月3日】

成人式母から継いだ袋帯【令和4年1月10日】

三度目の雪里包む伊吹山【令和4年1月17日】

寒桜真青な空をひとり占め【令和4年1月24日】

恐る恐る恵方道ゆく三輪車【令和4年1月31日】

パネル越し逃げっこなしの鬼は外【令和4年2月7日】

着信の音の軽さや寒明くる【令和4年2月14日】

針供養指ぬきに指なじみをり【令和4年2月21日】

春めくやひとり歩きの赤いくつ【令和4年2月28日】

幼な児の指差す先に吊し雛【令和4年3月7日】

春光や古墳を渡る雲ふはり【令和4年3月14日】

梅東風や薄紙透かす古書の文字【令和4年3月21日】

謎解きのヒント見つけて蜆汁【令和4年3月28日】

満開の桜に集う子らの声【令和4年4月4日】

パンプスのつま先光る春門出【令和4年4月11日】

春光や手帳に走るボールペン【令和4年4月18日】

葉桜や同窓会の返事待つ【令和4年4月25日】

青空を追ひかけて行くしゃぼん玉【令和4年5月2日】

武者人形まねて仁王立ちする児【令和4年5月9日】

母の日や針山に刺す小町針【令和4年5月16日】

山車を曳く子の二の腕の力瘤【令和4年5月23日】

ポロシャツの襟立て走る更衣【令和4年5月30日】

柄を結び思ひを告ぐるさくらんぼ【令和4年6月6日】

たそがれて植田のひろふ一等星【令和4年6月13日】

五月晴風のたはむる無人駅【令和4年6月20日】

あぢさゐや予定の立たぬ日曜日【令和4年6月27日】

梅雨明を知らず予定の先送り【令和4年7月4日】

大青田ひとり散歩に添ふて揺る【令和4年7月11日】

風鈴の音の連れ行く星明り【令和4年7月18日】

街をゆく若人の手に扇風機【令和4年7月25日】

控へめに母の香たぐる白日傘【令和4年8月1日】

年ごとに祈ぐ幸ひや星祭【令和4年8月8日】

線香立ての傾いたまま墓参【令和4年8月15日】

朝顔やほどよく冷めた白湯をのむ【令和4年8月22日】

温き風芭蕉巻葉をほどきゆく【令和4年8月29日】

軒先に2Lの梨みずみずし【令和4年9月5日】

赤とんぼ夕日をつれて戯れり【令和4年9月12日】

月明りつなぐ手元を照らしをり【令和4年9月19日】

秋の夜や小さき針孔糸の先【令和4年9月26日】

ゆるき風閉ぢたまんまの秋扇【令和4年10月3日】

軒並の不揃ひの列吊し柿【令和4年10月10日】

もやひ舟水と融けあふ蛤塚忌【令和4年10月17日】

綯ふ藁の匂ひに染まる秋の暮【令和4年10月24日】

松手入背ナの丸みも父ゆづり【令和4年10月31日】

境内に軽き柏手小春の日【令和4年11月7日】

大鳥居仰ぎ決意の今朝の冬【令和4年11月14日】

木洩れ陽にふと足を止む秋の朝【令和4年11月21日】

朝寒やおにぎり二つ揺るる湯気【令和4年11月28日】

つなぐ手の影を包みし寒茜【令和4年12月5日】

初時雨芭蕉の花にこぼす滋味【令和4年12月12日】

クリスマスリースに加ふ願い星【令和4年12月19日】

ゴルフクラブ磨く親父の年用意【令和4年12月26日】

令和3年

初茜愛しく美濃の里包む【令和3年1月4日】

初仕事引き出しの鍵探しをり【令和3年1月11日】

明明と未来図描く新成人【令和3年1月18日】

冬銀河はやぶさ宇宙の謎を解く【令和3年1月25日】

大空に光振りまく雪伊吹山【令和3年2月1日】

節分に福が鬼つれみんな内【令和3年2月8日】

天空に真白く尖る伊吹山【令和3年2月15日】

盆梅の紅一つ減り二つ減り【令和3年2月22日】

ポストまでの近道さぐる余寒かな【令和3年3月1日】

近ごろの相談相手ひな人形【令和3年3月8日】

卒業生校歌心で斉唱す【令和3年3月15日】

田楽の赤みそなめる薬指【令和3年3月22日】

水温むオカリナのドの音のばす【令和3年3月29日】

花弁に微笑みかえす芭蕉像【令和3年4月5日】

二つ買ひ考に供へし桜餅【令和3年4月12日】

風車わらべの頬のふくらみて【令和3年4月19日】

春燈やカレーの隠し味はチョコ【令和3年4月26日】

八方に喜びを撒くスイトピー【令和3年5月3日】

粽解く赤子の細き指からめ【令和3年5月10日】

夏帽子手帳片手に俳句読む【令和3年5月17日】

細きまま芭蕉巻葉の天を突く【令和3年5月24日】

甘夏を剥く親指に力こめ【令和3年5月31日】

万緑のゆれて枝先光りをり【令和3年6月7日】

独り居の時の記念日麦の秋【令和3年6月14日】

父の日の遺影に供ふワンカップ【令和3年6月21日】

みどり児の大きな声や夏至の空【令和3年6月28日】

秋の中や横文字レストラン【令和3年7月5日】

身をよぢり獲物をねらう守宮かな【令和3年7月12日】

ともかくも五輪の空に白南風【令和3年7月19日】

夏柳風に押されて涼運ぶ【令和3年7月26日】

立秋や無地のブラウス七分袖【令和3年8月2日】

瓜貰ふ早速考に供へけり【令和3年8月9日】

盆支度母のしぐさを指南とす【令和3年8月16日】

夕暮れの風を待ってる赤とんぼ【令和3年8月23日】

ラジオ体操八月尽のかすれ印【令和3年8月30日】

水澄むや鯉の目丸く口まるく【令和3年9月6日】

秋の朝背筋伸ばして深呼吸【令和3年9月13日】

聞こえてるふりして笑ふ敬老日【令和3年9月20日】

夜スマホ話とぎらす虫の声【令和3年9月27日】

秋の雨巣箱の屋根に染み透る【令和3年10月4日】

秋うらら赤子の寝息抱く爺じ【令和3年10月11日】

珠数玉や首飾り編む姉妹【令和3年10月18日】

籠り居を満たす動画や紅葉狩【令和3年10月25日】

山装ふ何か佳いことありさうな【令和3年11月1日】

椋鳥の声にぎやかなロータリー【令和3年11月8日】

ぎこちなく石段登る七五三【令和3年11月15日】

小春日の遊具ベストの忘れもの【令和3年11月22日】

初霜や五円鳥居にほうり上ぐ【令和3年11月29日】

小刻みに揺るる竹林冬将軍【令和3年12月6日】

手作りの味噌風呂吹きにちょいとのす【令和3年12月13日】

山茶花の紅や「たき火」を口ずさむ【令和3年12月20日】

占ひに一喜一憂年忘れ【令和3年12月27日】

令和2年

七草のあとひとつ出ぬ粥の膳【令和2年1月6日】

天使のはしご包みし里に淑気満つ【令和2年1月13日】

かるた取りこども読み手の声ひびく【令和2年1月20日】

太文字の墨をのみこむどんどの火【令和2年1月27日】

初転びにぎつたままのスマホかな【令和2年2月3日】

代役の鬼もいつしよに福は内【令和2年2月10日】

春近し鞄にひそと万歩計【令和2年2月17日】

盆梅の紅や翁のよみがへる【令和2年2月24日】

春便り和紙にいつものつづけ文字【令和2年3月2日】

木の芽晴れ空をお供にひと休み【令和2年3月9日】

履き慣れた靴を洗ひて卒業す【令和2年3月16日】

飛行機雲春分の日の空分かつ【令和2年3月23日】

パンジーの目覚めを助く土の声【令和2年3月30日】

碧空や川面を分ける花の途【令和2年4月6日】

前撮りに小躍りしてるランドセル【令和2年4月13日】

散る桜道行く人の影を追ふ【令和2年4月20日】

桜蕊ふる校庭に友を待つ【令和2年4月27日】

大口の川風を呑むこいのぼり【令和2年5月4日】

春うららトーストかじりペダルこぐ【令和2年5月11日】

夜の静寂ふとよみがえる祭笛【令和2年5月18日】

一粒の雨が色足す山法師【令和2年5月25日】

新緑や茶杓に山の風掬ふ【令和2年6月1日】

蜜を吸う蜂のお尻を隠さずに【令和2年6月8日】

滝しぶき鯉の寝床に波送る【令和2年6月15日】

父の日や久方ぶりの指あそび【令和2年6月22日】

夏の風ステイホームのロールパン【令和2年6月29日】

アメンボの真直ぐに手足伸ばしけり【令和2年7月6日】

太陽の欠片を拾ふ夏の川【令和2年7月13日】

風を分け笑顔をわける団扇かな【令和2年7月20日】

明年を夢見る盛夏五輪の火【令和2年7月27日】

風鈴の音に誘はれて夕涼み【令和2年8月3日】

初きゅうりとげ光らせて曲がりをり【令和2年8月10日】

家族団らんお家花火の光る庭【令和2年8月17日】

暗がりに母の手つかむ地蔵盆【令和2年8月24日】

流星に世の安寧を願ひけり【令和2年8月31日】

新庁舎行き交ふ人や秋日和【令和2年9月7日】

澄む水に鯉の背びれの透き通る【令和2年9月14日】

マスクの子コスモス道を小走りに【令和2年9月21日】

空席の在来線や秋の風【令和2年9月28日】

大空にのつと迫り出す秋の山【令和2年10月5日】

幼子の指さす先に吊し柿【令和2年10月12日】

突風に耐え身を揺らす破芭蕉【令和2年10月19日】

テレワーク明け襟元に赤い羽根【令和2年10月26日】

新米の湯気もおいしい塩むすび【令和2年11月2日】

秋うらら手作りパンにジャムのせて【令和2年11月9日】

七五三袴の下のスニーカー【令和2年11月16日】

秋刀魚焼くけむりの中に笑う顔【令和2年11月23日】

校門の坂をころがる落葉かな【令和2年11月30日】

冬木立枝まつすぐに天を指す【令和2年12月7日】

息白し登校の列はみ出して【令和2年12月14日】

冬の雨やさしく傘をたたきけり【令和2年12月21日】

手づくりのアクリルたわし年用意【令和2年12月28日】

平成31年・令和元年

初夢や早寝早起きできぬまま【平成31年1月7日】

ふるさとの成人の日を過ごしたり【平成31年1月14日】

ストーブの匂ひの中に埋もれたり【平成31年1月21日】

材料の足りぬシチューは豚汁に【平成31年1月28日】

図書館に通う子どもら春立てり【平成31年2月4日】

花衣俳句相撲に出場す【平成31年2月11日】

氷消ゆ今日新しく君に会ふ【平成31年2月18日】

喧嘩にも耳たててゐる子猫かな【平成31年2月25日】

日記の字やはらかくなり梅の花【平成31年3月4日】

あたたかや光合成の匂ひかな【平成31年3月11日】

おおがきの川ほり曲がる花見舟【平成31年3月18日】

制服の裾伸ばしきり卒業す【平成31年3月25日】

風薫るこれからはじまる物語【平成31年4月1日】

花篝静かな人の笑顔かな【平成31年4月8日】

新緑の香に包まれて改元す【平成31年4月15日】

アネモネや一眠りして閉会す【平成31年4月22日】

懐かしむこと一つ増え昭和の日【平成31年4月29日】

新緑の香に包まれて改元す【令和元年5月6日】

玄関に小さきボールやこどもの日【令和元年5月13日】

妻の顔横目に少しサングラス【令和元年5月20日】

梅雨の雨葉に落ちてまた落ちにけり【令和元年5月27日】

鉄塔の逆さに移る代田かな【令和元年6月3日】

緑陰に身置いて待つ赤信号【令和元年6月10日】

六月の雨葉に落ちてまた落ちにけり【令和元年6月17日】

夏立つや剣道場に風とおる【令和元年6月24日】

ホームランボール飲み込む木下闇【令和元年6月30日】

喫煙のけむりふぅーと星月夜【令和元年7月1日】

ががんぼと出合い頭の夜のみち【令和元年7月8日】

青嵐受話器とるたび仕事増え【令和元年7月15日】

帰宅して子どもと遊ぶパセリほど【令和元年7月22日】

今日もまた仕事終わらん夏念仏【令和元年7月29日】

恋ばなを聞いてばかりの遠花火【令和元年8月5日】

中ジョッキ飲み干すほどに夏来る【令和元年8月12日】

盆の月ししゃもの頭まで食べる【令和元年8月19日】

日焼け顔より黒くする夏休み【令和元年8月26日】

駆けつけてビール飲み干し大笑ひ【令和元年9月2日】

ふるさとに繋がつてゐる天の川【令和元年9月9日】

あさがおやバターとジャムの贅沢パン【令和元年9月16日】

草雲雀ラジオは今日も同じ声【令和元年9月23日】

ロボットと秋の一日過ごしたり【令和元年9月30日】

鍬置いて休んでばかり秋の昼【令和元年10月7日】

まちまちに俳句詠む人蛤塚忌【令和元年10月14日】

青空の写生する子や天高し【令和元年10月21日】

化粧する妻まつてゐる夜長かな【令和元年10月28日】

秋の暮ネクタイ緩め急く家路【令和元年11月4日】

新庁舎期待膨らむ秋の朝【令和元年11月11日】

吊橋の揺れて高鳴る初紅葉【令和元年11月18日】

冬の月着膨れた背の丸さかな【令和元年11月25日】

吹きだまる落葉の赤に歩を止める【令和元年12月2日】

冬の朝ひそとたたずむもやい舟【令和元年12月9日】

枝の先吹かれてしがみつく木の葉【令和元年12月16日】

年忘れ愚痴も笑顔で通りぬけ【令和元年12月23日】

山茶花や境内ひつそり閑として【令和元年12月30日】

平成30年

お年玉となりの部屋で数えたり【平成30年1月1日】

冬置いて将棋倒しのセールかな【平成30年1月8日】

成人式天下御免のごとき顔【平成30年1月15日】

週末は最大級の寒波来る【平成30年1月22日】

迷いつつ髪切り終えて日短【平成30年1月29日】

熱燗の乾杯しみる三十路かな【平成30年2月5日】

しなしなの籠の白菜二百円【平成30年2月12日】

寝ころべば天井高し春炬燵【平成30年2月19日】

春燈や上着まだまだ手放せず【平成30年2月26日】

申告の会場出たら春の風【平成30年3月5日】

何となくお返ししなきゃホワイトデー【平成30年3月12日】

春の日や親を連れだす子どもかな【平成30年3月19日】

校門に一礼する子卒業す【平成30年3月26日】

風光る市制100年大垣市【平成30年4月2日】

散る桜青信号の歩道ゆく【平成30年4月9日】

休日や山ほととぎすよく見ゆる【平成30年4月16日】

さからえぬ真昼の眠気桜散る【平成30年4月23日】

明日から黄金週間靴を買う【平成30年4月30日】

だんだんと近づいてくる夏祭り【平成30年5月7日】

おおがきの祭り楽しむ親子かな【平成30年5月14日】

水道の蛇口まわして夏来る【平成30年5月21日】

ゆれている影と慕しき夏木立【平成30年5月28日】

昨日より何故かワクワク衣替え【平成30年6月4日】

軽トラも凛々しくみせる植田かな【平成30年6月11日】

二回目の目覚まし止めて青嵐【平成30年6月18日】

夕立を知らせるメールで一休み【平成30年6月25日】

週末の予定埋まりて蓮の花【平成30年7月2日】

白黒の写真に写る日傘かな【平成30年7月9日】

海の日や小さきバケツの忘れ物【平成30年7月16日】

夏の山電話でるたび仕事増え【平成30年7月23日】

リビングに蟻の一隊風死せり【平成30年7月30日】

七夕や父と娘のお買ひもの【平成30年8月6日】

お土産は泥つき野菜里帰り【平成30年8月13日】

向日葵や観察日記未完成【平成30年8月20日】

赤色の山崩されてゆくかき氷【平成30年8月27日】

鱗雲橋の下には鯉の群れ【平成30年9月3日】

秋あかね自転車に乗り美濃路ゆく【平成30年9月10日】

天高しリレー選手が入場す【平成30年9月18日】

豊年や輪中村にも幟立つ【平成30年9月25日】

おおがきの秋晴れをゆくたらい舟【平成30年10月1日】

百年に一度を祝う豊の秋【平成30年10月9日】

富有柿の箱に便箋添へてある【平成30年10月15日】

蛤塚忌俳句ポストに人ならぶ【平成30年10月22日】

ここらへん右も左も銀杏の実【平成30年10月29日】

斥候の如く紅葉はじまりぬ【平成30年11月5日】

これからは服の重ね着たのしもう【平成30年11月12日】

まだ少し早いかもねと炬燵だす【平成30年11月19日】

短日や宿題終えて塾にゆく【平成30年11月26日】

電飾のおおがき公園十二月【平成30年12月3日】

おおがきに走者を迎え鰤起し【平成30年12月10日】

天皇誕生日カレンダーを眺めたり【平成30年12月17日】

白髭の正体ばれし聖夜かな【平成30年12月24日】

平成を生きた人々除夜の鐘【平成30年12月31日】

平成29年

初詣いつもの神社がおしゃれする【平成29年1月4日】

成人の日と変わらぬ味のビールかな【平成29年1月9日】

初雪や通学路にも陽が届き【平成29年1月16日】

午後三時白菜見つめ主婦の顔【平成29年1月23日】

枯れ芝を駆ける子どもの笑顔かな【平成29年1月30日】

春一番背中押されて遊園地【平成29年2月6日】

淡雪やひと月遅れの里帰り【平成29年2月13日】

発雷や気づかぬふりの君の肩【平成29年2月20日】

母からの便りを開く春炬燵【平成29年2月27日】

つり雛や家族であるく宿場町【平成29年3月6日】

踏み入れて空を見上げる春の泥【平成29年3月13日】

公園に子らの足跡長閑なり【平成29年3月20日】

桜咲く想い浮かぶよたらい舟【平成29年3月27日】

人混みに立ち向かいたるこどもの日【平成29年5月8日】

風薫るお城めぐりの老夫婦【平成29年5月15日】

川ほりに葉桜うつす城下町【平成29年5月22日】

柔らかき筍の味かみしめる【平成29年5月29日】

待ちわびた雨に気づかぬ花菖蒲【平成29年6月5日】

マンションの隙間を抜けて月登る【平成29年6月12日】

ヒヤシンス忘れ物して帰宅する【平成29年6月19日】

雨上がる紫陽花の葉に雨残る【平成29年6月26日】

皿の上ふるふる揺れるゼリーかな【平成29年7月3日】

食道を通る麦茶のうねりかな【平成29年7月10日】

海の日や散髪あとの首さする【平成29年7月17日】

夜更かしの準備していた蛍かな【平成29年7月24日】

轟音や消える花火の置き土産【平成29年7月31日】

初恋や遠く聞こえる夏祭り【平成29年8月7日】

風鈴の音色残して客は去り【平成29年8月14日】

パラソルやページをめくる人のあり【平成29年8月21日】

ひまはりに埋もれた写真撮りたくて【平成29年8月28日】

読書家もキャンプ楽しむ秋あかね【平成29年9月4日】

本日の主役秋刀魚と夫が言ふ【平成29年9月11日】

敬老の日とは言はずに帰省する【平成29年9月18日】

駆け抜けて埃の立つや運動会【平成29年9月25日】

台風に押し込められて七並べ【平成29年10月2日】

跳び箱を越えた瞬間流れ星【平成29年10月9日】

交差点カーブミラーも大夕焼【平成29年10月16日】

勉強もやすみやすみと鰯雲【平成29年10月23日】

無花果の小さき願ひかなえたし【平成29年10月30日】

一斉に染まる多良峡秋深し【平成29年11月6日】

鍋底に転がっている風呂吹きよ【平成29年11月13日】

幼子に重ね着させて送り出す【平成29年11月20日】

電車にて移動してゐる冬の蠅【平成29年11月27日】

公園のイルミネーション冬うらら【平成29年12月4日】

満員の新幹線乗る師走かな【平成29年12月11日】

嫌なことも良いことも有り年忘れ【平成29年12月18日】

煙突が無くても届くクリスマス【平成29年12月25日】

平成28年

一年をはがきに載せる年賀状【平成28年1月4日】

光にも風にもさらされ冬木立【平成28年1月12日】

マフラーの巻き方変える日曜日【平成28年1月18日】

窓いっぱい光差し込む冬うらら【平成28年1月26日】

夕まぐれモノクロームの冬景色【平成28年2月1日】

窓に向け素足を伸ばす日向ぼこ【平成28年2月8日】

ゆううつな気分吹き飛べ春一番【平成28年2月16日】

新品の靴でスキップ風光る【平成28年2月22日】

窓明かりすこし桃色ひな祭り【平成28年2月29日】

薄紅を香りで包む桜餅【平成28年3月14日】

やわらかく夜空に浮かぶ春の月【平成28年3月22日】

息をふきまた息をとめしゃぼん玉【平成28年4月18日】

むずむずと動き出しそな春の山【平成28年4月25日】

新緑の葉重なって影涼し【平成28年5月2日】

衣替え衣装ケースに入るかな【平成28年5月9日】

息をとめ結ぶ靴ひも青嵐【平成28年5月16日】

すぐにでも出番間近の扇風機【平成28年5月23日】

赤信号なかなか変わらぬ南風【平成28年5月30日】

葉の先をひらりとかわす花菖蒲【平成28年6月6日】

浴衣着てむすびの地にて縁むすぶ【平成28年6月13日】

あじさいや大地の色を吸い上げる【平成28年6月20日】

ふるさとの太鼓の響き夏の空【平成28年6月27日】

梅雨ぐもり天気予報とにらめっこ【平成28年7月4日】

海の日に遠き海より届く幸【平成28年7月11日】

夏の空彼方へ飛ばせホームラン【平成28年7月18日】

夏祭りホクホク顔が行き来する【平成28年7月25日】

せみ時雨木漏れ日ともに降り注ぐ【平成28年8月1日】

雷が真っ黒い雲連れてくる【平成28年8月8日】

夕風に前髪ゆれる残暑かな【平成28年8月15日】

何枚もタオルをたたむ秋暑し【平成28年8月22日】

夜の秋非常持ち出しチェックする【平成28年8月29日】

地平線触れそうなほど鰯雲【平成28年9月5日】

軽やかにとんぼ行き交う川湊【平成28年9月12日】

鮮魚コーナーきらきら光るさんまたち【平成28年9月19日】

カーテンを開けて月光誘い込む【平成28年9月26日】

友達とじゃあねと別れ秋の風【平成28年10月3日】

りんごの実あまーい蜜を閉じ込める【平成28年10月10日】

太陽の光集めるすすきの穂【平成28年10月17日】

どんぐりを集めてポケットふくらんだ【平成28年10月24日】

柿たわわ実のつく枝は力もち【平成28年10月31日】

顔洗い背筋をのばす冬来る【平成28年11月7日】

寄せ鍋のふたが閉まらぬ具沢山【平成28年11月14日】

小春日を全身に浴び深呼吸【平成28年11月21日】

湯豆腐をポン酢の中へそろそろと【平成28年11月28日】

日の光体にしみこむ日向ぼこ【平成28年12月5日】

帰り道まっすぐすたすた日の短か【平成28年12月12日】

次こそは当たりを期待し蜜柑むく【平成28年12月19日】

片付いた部屋で緑茶をいれる除夜【平成28年12月26日】

平成27年

人気増すおあむと共に年新た【平成27年1月5日】

おがっきぃ手を振り子らの初笑【平成27年1月13日】

むすびの地鳴き交わし合う寒雀【平成27年1月19日】

鳩の鳴く川灯台や春近し【平成27年1月26日】

春立つや子らの輪にゐるおがっきぃ【平成27年2月4日】

バレンタインデーおあむのえくぼしかと見え【平成27年2月10日】

むすびの地ぽこと顔出す犬ふぐり【平成27年2月16日】

梅咲きて芭蕉楽市香に満つる【平成27年2月24日】

市役所のロビー華やぐ吊し雛【平成27年3月2日】

賑わいて土筆顔出すむすびの地【平成27年3月9日】

春風に川はきらきら名勝地【平成27年3月17日】

見あげれば桜並木は紅の色【平成27年3月23日】

芭蕉祭花も乗せたる舟下り【平成27年3月30日】

レンズには枝見えぬほど花盛り【平成27年4月6日】

雲ひとつ無き空を背に桃の花【平成27年4月13日】

春光や城にきらりと金の鯱【平成27年4月20日】

行く春や旧家に響く琴の音【平成27年4月27日】

きらきらと水面揺らめく若葉かな【平成27年5月7日】

葉桜やくるりとたらい舟下り【平成27年5月12日】

チューリップ囲む子どもの輪が出来て【平成27年5月18日】

若葉風両の手で飲む濃い茶かな【平成27年5月25日】

一列に流れにのりてあめんぼう【平成27年6月1日】

空の雲カンバスにして百日紅【平成27年6月8日】

花菖蒲水琴窟の響く音【平成27年6月15日】

川に色うつし紫陽花咲く小道【平成27年6月22日】

天守より夜店の灯り宝箱【平成27年6月29日】

いつの日かかけてみたいなサングラス【平成27年7月6日】

大垣の名水キリリ水まんじゅう【平成27年7月13日】

子どもたち一緒にポーズ夏休み【平成27年7月21日】

足を出し寝返りをうつ熱帯夜【平成27年7月27日】

押入れのぼうしの下の海水着【平成27年8月3日】

お盆にはいとことごちそうやってくる【平成27年8月10日】

顔洗いさっぱりすっきりソーダ水【平成27年8月17日】

しめきりに追われ追われて炎天下【平成27年8月24日】

パジャマ着て窓あけようか夜の秋【平成27年8月31日】

シャツの裾ふわりと揺らす秋の風【平成27年9月7日】

公園の木立の中の猫じゃらし【平成27年9月14日】

のばす手のはるかかなたに秋の雲【平成27年9月24日】

窓を開けやっぱり閉める秋の朝【平成27年9月28日】

スーパーでたくさん買った初秋刀魚【平成27年10月5日】

いつもより2割大きい名月だ【平成27年10月13日】

玄関の軍手の上のさつまいも【平成27年10月26日】

独唱が輪唱になる虫の声【平成27年11月2日】

友だちと一緒に見たい星月夜【平成27年11月9日】

もみじ葉をしおりがわりに読書する【平成27年11月16日】

鴨渡る水門川の風物詩【平成27年11月24日】

さんぽ道ほほにちくりと冬の風【平成27年11月30日】

紅を濃くなおも濃く冬紅葉【平成27年12月10日】

真夜中に凛と輝く冬の月【平成27年12月21日】

平成26年

ゆるキャラの頂点目指す年新た【平成26年1月3日】

寒菊の花に色付く影生まる【平成26年1月10日】

初みくじ読みて微笑み枝むすぶ【平成26年1月20日】

立春の息吹く音やむすびの地【平成26年1月27日】

凧揚げやおおがきキャラのかけ上る【平成26年2月3日】

伊吹から天守に向かふ春の風【平成26年2月10日】

ゆっくりと雲動くやに春うごく【平成26年2月18日】

人集ふむすびの地にも蕗の薹【平成26年2月25日】

市役所にやすらぎ醸すかざり雛【平成26年3月3日】

やうやくに税申告しすするお茶【平成26年3月10日】

のんびりと水門川に春の鴨【平成26年3月17日】

さくら咲き人にぎわいしむすびの地【平成26年3月25日】

幼子の指さき黒くつくしんぼ【平成26年3月31日】

新入生背に大きなランドセル【平成26年4月7日】

遠足の子らに人気のむすびの地【平成26年4月14日】

どこからか人集いあふ花のころ【平成26年4月21日】

ひらひらと初蝶も舞う水面かな【平成26年4月28日】

公園に赤白黄色チューリップ【平成26年5月8日】

母のため初めて買ったバラの花【平成26年5月12日】

つばめの子家の軒さきにぎやかに【平成26年5月19日】

見上げれば若葉きらめく記念館【平成26年5月26日】

七分丈足首ひやり夏の風【平成26年6月2日】

一列に蟻どこまでもどこまでも【平成26年6月9日】

雨がえるのどの白さをふくらまし【平成26年6月20日】

あじさいに雨のしずくの輝けり【平成26年6月25日】

夏休みカレンダー見て数えけり【平成26年6月30日】

夏の朝鳩は川辺をすうと飛び【平成26年7月7日】

もちもちのうどんすすりて夏館【平成26年7月14日】

青空を包み込むやに雲の峰【平成26年7月23日】

大垣をいろどる花火大輪に【平成26年7月27日】

汗ひかる眩しかりけり勝ち投手【平成26年7月31日】

はしゃぐ声水あそびする記念館【平成26年7月11日】

芭蕉句碑まわりを舞ひし夏の蝶【平成26年7月18日】

図書館のいすも不足や夏休み【平成26年8月25日】

秋暑し赤子のほほをぬぐう母【平成26年9月1日】

合唱にこおろぎの声むすびの地【平成26年9月8日】

たらい舟下る川面は秋の色【平成26年9月16日】

虫の声そっと聞くやう翁像【平成26年9月22日】

秋うららガイドの指先芭蕉像【平成26年10月3日】

パレードの鼓笛響かせ秋高し【平成26年10月6日】

船べりの鯉ゆるやかに蛤塚忌【平成26年10月14日】

賑はいて川燈台の夕紅葉【平成26年10月20日】

先客の落ち葉も乗りてたらい舟【平成26年10月27日】

小春日や芭蕉生誕祝う街【平成26年11月4日】

冬うらら俳句相撲のまったなし【平成26年11月10日】

西美濃のバザール沸きて冬日和【平成26年11月17日】

紅葉散る先はおあむのたらい舟【平成26年11月25日】

賑わしく遊ぶ鴨をり川湊【平成26年12月1日】

冬日向一杯の茶に憩ふ午後【平成26年12月10日】

初雪や芭蕉の頬になみだあと【平成26年12月17日】

イルミネーション光交じりて城下町【平成26年12月22日】

おがっきぃ知名度あげて去年今年【平成26年12月29日】

平成25年

夏休みわたしに微笑む子どもたち 【平成25年7月18日】 

水都まつり楽しむ時の多きこと 【平成25年7月29日】

あさがおや先を持ち上げ天の果て 【平成25年8月5日】

大垣の幸せ願い墓参り 【平成25年8月12日】

むすびの地水まんじゅうが踊りだす 【平成25年8月19日】

思い出がまだまだ足りぬ夏休み 【平成25年8月26日】

枝豆やブレーキ効かぬ塩加減 【平成25年9月2日】

秋の夜に奥の細道読み浸る 【平成25年9月9日】

虫の声リズムに合わせ肩たたき【平成25年9月17日】

運動会顔真っ赤にし勝利まで【平成25年9月24日】

三連も五連も有りて虫時雨【平成25年9月30日】

大空に稲穂のお辞儀変わりゆく【平成25年10月7日】

天高し城下町にも響く声【平成25年10月15日】

こおろぎや昼飯古墳の二重奏【平成25年10月21日】

カーテンとひそかに話す白き風【平成25年10月28日】

旅立ちの別れを惜しむ散紅葉【平成25年11月5日】

そよ風にしかと遊ばれ破れ芭蕉【平成25年11月11日】

日あたりのベンチに残る毛糸帽【平成25年11月18日】

冬日和青き空には迷いなし【平成25年11月25日】

母からの土の香添えし葉大根【平成25年12月2日】

冬の月くっきり見える庭の影【平成25年12月9日】

霜の夜や湯ぶね出られぬ子の有りて【平成25年12月16日】

大垣に縁むすびあり去年今年【平成25年12月23日】

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