プレコンセプションケア
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プレコンセプションケアとは…
コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命をさずかることをいいます。プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。
女性やカップルがより健康になること、元気な赤ちゃんをさずかるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることをめざします。

プレコンセプションケア・チェックシート
もっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。

妊娠前から気を付けたい健康管理
妊娠前から気を付けたい健康管理には、例えば以下のような項目があります。ご自分の生活習慣を見直してみましょう。

体重
適正な体重はどのくらいか知っていますか?BMIで18.5以上25未満が適正体重と言われています。
令和元年度国民健康・栄養調査によると、20歳代女性では20.7%はBMI18.5未満のやせ、8.9%はBMI25以上の肥満となっています。
やせの場合、生理不順により妊娠しにくくなったり、低出生体重児を出産する割合が多くなったりするリスクがありますし、肥満の女性の場合、早産や高血圧等のリスクがあります。
適正体重を維持するよう心がけましょう。
*BMI(体格指数)とは:体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)の値。肥満や低体重(やせ)の判定に用いる指数。

食事
1日3食が基本であり、できるだけバランスよく主食・主菜・副菜を取りましょう。
妊娠前から、食生活を改善することは、妊娠しやすい体をつくるだけではなく、生まれてくる赤ちゃんの健康にもつながります。
また、若い女性に多い貧血は、妊娠後に早産のリスクを高めます。
貧血予防に効果的な食品を積極的に取りましょう。

睡眠
質のよい十分な睡眠は、ホルモンバランスを整えます。
また、日中の疲労を回復させるためにも睡眠はとても重要です。
一般的に、個人差はありますが、1日の睡眠時間は6~8時間が理想的だといわれています。
妊娠前から、生活リズムを整えて、疲労をためないようにしましょう。

喫煙
妊娠中の喫煙は、早産や低出生体重児などのリスクが高くなります。妊婦自身だけではなく、周囲の人も含めて、妊婦の近くで喫煙することはやめましょう。
喫煙は肺がんや肺炎、脳卒中や心筋梗塞、生活習慣病など多くの病気にも悪影響を及ぼすと言われ、健康にとって良いことはありません。
まだ妊娠を考えていない人も含め、妊娠する前から禁煙に取組みましょう。

飲酒
妊娠している女性の飲酒は、流産、早産、胎児性アルコール症候群などの危険性が高まります。全妊娠期間を通して、飲酒は控えましょう。アルコールは母乳に移行することから、授乳中もお酒は控えましょう。
まだ妊娠を考えていない人も、飲み過ぎは心身共に悪影響を及ぼします。適度な飲酒を心がけましょう。

ストレス
過度なストレスはホルモンバランスの乱れや生理不順などにつながったり、妊娠しにくくなる可能性があります。
妊娠に関わらず、過度なストレスは心身に悪影響を及ぼします。自分なりの解消方法を見つけるよう心がけましょう。

感染症
感染症の原因となる病原体には男女にかかわらず不妊の原因になったり、将来の子どもの健康へ影響を及ぼす可能性があります。
正しい知識や予防法を身につけましょう。
項目 | 行動 | 備考 |
---|---|---|
風疹 | ご自身の母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける。 (2回接種が必要) | 胎児への先天性風しん症候群を予防する。 |
梅毒 | 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。 | 2013年以降男女とも梅毒の感染者が増加。 初期症状がわかりにくいので注意が必要。 |
クラミジア感染症 | 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。 | 性感染症の中で最も感染者が多い。 感染が続くと不妊の原因になることがある。 |
ヒトパピローマウイルス(HPV) | 女性は検診受診(HPV感染の有無)を確認する。性行為でコンドームを使用。 | 子宮頸がんの主な原因は性感染症。女性だけでなく男性も感染する。 |

子宮頸がん検診を受けましょう
子宮頸がんは、若い人でもかかりやすい病気です。
20歳を超えたら、1年に1回は検診を受けることをお勧めします。
また、毎月の月経時の経血の量や痛みなど、いつもと違う、気になる症状等があったときは、早めに婦人科・産婦人科を受診しましょう。
自分の体に注意して、早めに対処することは、将来の妊娠も含めた健康管理に非常に大切です。

妊活検診費の助成
妊娠を希望している夫婦が早めに検査を受け、必要に応じて適切な治療に踏み出すことを後押しするため、保険適用にならない妊活検診費用の助成を市独自に始めています。
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