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あしあと

    トコジラミについて

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    トコジラミについて知っていますか?

     トコジラミ(別名ナンキンムシ)は、主に寝具や家具の隙間などの住環境に発生し、人や動物を吸血する衛生害虫です。近年では、日本でも特に東京などの都市部において、刺される被害が増加しています。

     トコジラミが増加する原因としては、グローバル化やインバウンド増加に伴う海外からの荷物などに付着しての持ち込み、薬剤抵抗性をもつ個体の出現、生活環境の変化などが考えられます。

     トコジラミの被害に遭わないためにも、トコジラミの生態などをよく知り、日頃から身の回りの整理整頓と掃除を行うことが大切です。

    (以下、本ページに掲載の写真は、一般社団法人岐阜県ペストコントロール協会より提供を受けています。)

    どのような虫か?

    ・カメムシ目トコジラミ科に属します(シラミとは別の種類の虫でカメムシの仲間)。

    ・成虫の体長は5ミリから8ミリ程度で、体の形は扁平、楕円形、色は褐色です。

    ・メスは1日に5個から6個の卵を産み、卵は2週間もすると幼虫になり、1か月から2か月で成虫になります。

    ・メスの生涯産卵数は、200個から500個にもなり、またたく間に増加します。

    ・幼虫も成虫もメスもオスも吸血します。

    ・活動期間は6月から9月の間とされていますが、建物内の暖房などにより活動期間は広がる傾向にあります。

    どのような所にいるのか?

    ・トコジラミは、基本的に昼間は狭く暗い場所に隠れています。家の中で最も注意すべき場所は、寝室です。

    ・ベッド周りをはじめ、家具(テーブル、ソファー、たんす類など)の裏や隙間、壁と床の隙間など、あらゆるところに潜り込んでいます。

    ・和室では、ふとんを入れる押入れ、畳の縁や裏、床の間などに生息が見られることがあります。


    どのような被害があるのか?

    ・トコジラミは、就寝中に体に取り付き吸血します。

    ・刺されることにより、激しいかゆみや赤みが現れることがあります。アレルギー反応のため、症状には個人差があります。

    ・刺された人は、不眠症や神経障害、発熱などの症状になることもあります。

    ・刺された箇所を掻くことで、皮膚に傷がつき、細菌による二次感染で傷口が化膿することもあります。

    ・症状がひどい場合には、医療機関への受診をお勧めします。

    どのように駆除するのか?

    ・トコジラミの駆除には、潜伏場所を探し、主に殺虫剤(薬剤)を散布します。

    ※トコジラミに有効な成分(プロポクスルまたはメトキサジアゾンなど)を含む殺虫剤を選びましょう。

    ・トコジラミが潜伏する場所の付近には、黒い点々とした排泄物が付着しているため、発見の目印になります。

    ・ベッドや家具類などの潜伏が疑われるものは、分解するなど、できるかぎり丁寧に調べる必要があり、駆除あるいは廃棄します。

    ・トコジラミの中には、薬剤への抵抗性を示すものもあることが分かってきており、家庭用殺虫剤などでの駆除が困難な場合もあります。

    ・薬剤以外にも、熱風や高温の蒸気の使用、掃除機による吸引、隙間の封鎖、潜伏場所となりそうな場所の掃除などの方法があります。

    ・トコジラミにお困りの場合は、信頼できる経験豊富な専門業者に相談し駆除されるのが望ましいと思われます。

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