「西高木家陣屋跡」が国史跡に指定
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「西高木家陣屋跡」が国史跡に指定
岐阜県指定史跡(平成8年7月指定)であった「旗本西高木家陣屋跡」が、文化審議会の審議・議決と答申(平成26年6月20日)を経て、文化財保護法に基づき、平成26年10月6日に「西高木家陣屋跡」として国の史跡に指定されました。大垣市においては、青野町「美濃国分寺跡」(大正10年3月指定)・昼飯町「昼飯大塚古墳」(平成12年9月指定)につづく、3件目の国史跡となります。
なお、国の史跡指定に伴い岐阜県の史跡指定は解除となります。
指定種別 | 史跡 |
名称 | 西高木家陣屋跡 |
指定年月日 | 平成26年10月6日 |
所在地 | 大垣市上石津町宮236番地1 ほか12筆 |
面積 | 17,489.42平方メートル |
所有者 | 大垣市 ほか |
西高木家陣屋跡の概要
高木家は慶長6年(1601)美濃国石津郡時・多良郷に入った4300石(西家2300石・東家1000石・北家1000石)の旗本であったが、交代寄合として大名(一万石以上)と同等の格式を与えられた。宗家であった西高木家陣屋跡には埋門をはじめとした石垣群と同家墓所のほか、長屋門など江戸時代の建造物が一部残り、発掘調査では天保年間(1830~1844)の火災痕跡や建物変遷が確認されている。また、名古屋大学所蔵品を中心に10万点をこえる古文書群が残されている。
近世陣屋としては良好に残る石垣・墓所・地下遺構・建造物などの現地遺構に加え、絵図類を含む膨大な量の古文書群が残り、近世幕藩領主の姿を豊富な情報によって現在に伝える全国的にも貴重な遺跡である。