大垣まつりが「大垣祭の軕行事」として国重要無形民俗文化財に指定
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大垣まつりが「大垣祭の軕行事」として国重要無形民俗文化財に指定

平成27年1月16日に開催された国の文化審議会文化財分科会は、審議・議決を経て、「大垣祭の軕行事」を重要無形民俗文化財に指定することを文部科学大臣に答申。同年3月2日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
市内では初めての国の重要無形民俗文化財となり、美濃地方では初めての祭礼行事の指定となります。
特色
大垣祭の軕行事は、大垣の城下町祭礼として伝承されてきた美濃地方を代表する祭礼行事であり、大垣藩主下賜(かし)の軕と町衆の軕が併存する形態は全国的にも希少です。
また、からくり人形には中京圏の山車(だし)行事、軕上(やまじょう)の芸能には近畿圏の山車行事の影響が色濃く、東西の祭礼文化の交渉がうかがわれるなど、国内の山・鉾・屋台(やま・ほこ・やたい)行事の伝播や変遷を理解する上で重要であると評価されました。
概要
大垣祭の軕行事は、大垣市の総鎮守である大垣八幡神社の例祭に行われる山車行事で、江戸時代に藩主から下賜された三輌軕(さんりょうやま)と呼ばれる3輌の軕(神楽軕(かぐらやま)、大黒軕(だいこくやま)、恵比須軕(えびすやま))と、本軕(ほんやま)と呼ばれる旧城下10か町の軕が賑やかに曳き出されます。
祭りの当日は本楽(ほんがく)、その前日は試楽(しがく)と呼ばれ、両日ともに、八幡神社前での奉芸(ほうげい)や市内の巡行、夜宮(よみや)の行事が行われます。奉芸では、各軕が軕の中から人が操作する素朴な操り人形や精巧なからくり人形、子どもによる舞踊などを披露します。夜宮の行事では、八幡神社前に再び集まった軕が提灯を一斉に灯し、鳥居前で順に奉芸と軕を前に傾けて左右に回転される軕廻しをみせた後、曳き別れとなり各町内へ戻っていきます。
指定種別 | 重要無形民俗文化財 |
名称 | 大垣祭の軕行事(おおがきまつりのやまぎょうじ) |
所在地 | 大垣市 |
保護団体 | 大垣祭保存会 |
公開期日 | 毎年5月15日直前の土曜日、日曜日 |